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5Gの“頂点”を極める――「arrows 5G」から富士通コネクテッドテクノロジーズが描く未来(2/3 ページ)

富士通コネクテッドテクノロジーズ(FCNT)が、同社としては5年ぶりのハイエンドスマートフォン「arrows 5G」を世に送り出した。同社の5G戦略にとって、非常に重要な機種である。

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「5Gの頂点を極める」ために有力なパートナーと協業

 そんな5Gワールドへの入り口を担うarrows 5Gは、5G(スマホ)の頂点を極めるべく、パートナー企業との協業を重ねながら開発が進められてきた。

 技術面では、チップセットメーカーであるQualcommとの協業の成果が生かされている。同社との協業は約2年前から始まっており、その成果として開発されたのが「5Gスマートフォンのリファレンスデザイン」だ。arrows 5Gは、それをベースに開発された初めての商用モデルということになる。

リファレンスデザイン
arrows 5Gは、Qualcommとの協業で開発した「5Gスマートフォンのリファレンスデザイン」をもとに開発された。ミリ波対応も、このリファレンスデザインの成果の1つである

 ただ、いくら技術的に優れていても、ユーザーの利用感(体験)を高める方向に作用しなければ意味がない。そこで、スマホとしての使い勝手を高めるための協業も行った。

 まず、Adobe(アドビ)との協業により、標準カメラアプリと「Photoshop Express」の連携を実現した(参考記事)。さらに、モバイル分野にも注力しているプロeスポーツチーム「REJECT」とスポンサー契約を締結。同チームの知見をarrows 5Gの開発に反映させている。

 F-51Aの発売元であるNTTドコモからは、端末の開発や検証において協力を得た。

体験協業
スマートフォンとしての体験を向上させるための協業も実施

 今後も、FCNTは5Gも関わる協業を強化していくという。

 SEGA XDとは、5Gを利活用したソリューションの共同研究と、5Gの通信特性を活用した「5Gゲーム」を共同開発を進めていくとしている。

 FCNTのルーツにして、元親会社である富士通が準備を進めている「ローカル5Gパートナーシップ」に参画すべく話し合いも進めている。そして、米Thundercommとの戦略的業務提携により、海外展開を視野にIoT事業も強化していくとのことだ。

パートナーシップ強化
5Gに関する事業を強化すべく、協業や業務提携を推進

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