「iPhone 12」シリーズは何が進化した? iPhone 11シリーズとスペックを比較する(3/4 ページ)
iPhone 12シリーズの4機種は、前モデルのiPhone 11シリーズから何が変わったのか。シリーズ共通の違いと、11と12/12 miniの違い、11 Pro/11 Pro Maxと12 Pro/12 Pro Maxの違いを見ていきたい。サイズ感やカメラはどう変わったのか。
iPhone 12 Pro/12 Pro MaxとiPhone 11 Pro/11 Pro Maxとの違い
ハイエンド系はiPhone 11シリーズと同様、ProとPro Maxの2種類を用意している。
サイズ感はあまり変わらず、ディスプレイはやや大きく
iPhone 12 Pro/12 Pro MaxとiPhone 11 Pro/11 Pro Maxのサイズ感や重さはほぼ同じだが、12 Pro/12 Pro Maxの方が8.1mmから7.4mmへと0.7mm薄くなった。
ディスプレイはiPhone 12 Proの方が11 Proより0.3型大きく、iPhone 12 Pro Maxの方が11 Pro Maxより0.2型大きくなった。ディスプレイの画素密度やコントラスト比などは据え置きだ。
カメラは明るく、手ブレ補正の精度が向上
アウトカメラは広角、超広角、望遠のレンズに加え、距離を測定できる「LiDARスキャナー」を新たに搭載したことで、薄暗い場所でもAFの精度が6倍向上するという。またA14 BionicのNeural Engineと組み合わせ、ナイトモードでも被写体の背景をぼかしたポートレートを撮影できるようになった。
広角カメラには、これまでのiPhoneの中で最も明るく撮影できるという7枚構成のレンズを新たに採用。iPhone 12 Proは1.4μm、iPhone 12 Pro Maxは1.7μmのセンサーを採用することで、それぞれ従来よりも27%、87%明るく撮影できるという。
光学式手ブレ補正の精度が向上しており、2機種とも広角カメラはiPhone 11 Proの5倍速い、毎秒5000回の調整を行う。またiPhone 12 Pro Maxのみ、センサーだけを動かしてより安定した手ブレ補正が可能になるというセンサーシフトの光学式手ブレ補正を採用している。
iPhone 12 Pro Maxでは望遠カメラの焦点距離が65mmとなり、iPhone 11 Pro/11 Pro Max/12 Proの2倍よりも大きな2.5倍の光学ズーム(ズームイン)が可能になった。
ナイトモードが超広角カメラやインカメラでも利用できる他、Deep Fusionが高速化して全てのカメラで利用可能になった。HDRがスマートHDR 3に進化し、Dolby Vision対応の動画を撮影可能になった点はiPhone 12と同じだ。
iPhone 12 Pro/12 Pro Max独自の新機能として、Apple ProRAWと呼ばれる独自フォーマットでの撮影に対応する。これにより、Deep Fusionなどの画像処理と組み合わせつつ、RAW情報を保持したまま写真のカラーやホワイトバランスなどをiPhone上で調整できるようになる。Apple ProRAWは、年内に提供されるアップデートによって利用可能になる予定。
連続使用時間と価格
連続使用時間は、iPhone 12 Proの場合、ビデオ再生時間が11 Proより1時間短くなっているが、ビデオ再生(ストリーミング)とオーディオ再生の時間は同じ。iPhone 12 Pro Maxは11 Pro Maxといずれも同じ再生時間となっている。
ストレージ容量は64GBがなくなり、128GBを追加。256GBと512GBは引き続き採用している。
発売時の価格はiPhone 12 ProとiPhone 11 Proの128GBが10万6800円で据え置き。256GBと512GBは5000円安くなっている。iPhone 12 Pro Maxについては、iPhone 11 Pro Maxよりも2000円〜7000円安くなっている。
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