2020年を振り返る(12月編):業界に衝撃を与えたドコモの「ahamo」:Mobile Monthly Top10
2020年12月のアクセス数トップ10を紹介。2020年はドコモの「ahamo」に始まり、KDDIがau向けに、ソフトバンクが3ブランドで新料金プランを発表するなど、「料金」に関する話題で大いに盛り上がりました。12月の記事ランキングは、実にトップ10のうち7本がドコモ料金関連の記事で占められています。
ITmedia Mobile Monthly Access Top10
2020年9月1日〜2020年9月30日
- ドコモの「ahamo(アハモ)」、気を付けるべき点は?
- ドコモ新料金プランの狙いを解説 「5Gは容量無制限」「正価の安さ」が強み
- ドコモが新料金プラン「ahamo」発表 月額2980円で20GB+5分かけ放題
- ドコモが1GBの「ギガプラン上限設定オプション」を提供 月額1980円〜を超過せず
- 買い替えは「iPhone 12」がベスト! 12 Proを買った筆者が後悔した理由
- ドコモが「5Gギガホ」「ギガホ」を値下げ/スマートフォン・オブ・ザ・イヤー開催!
- ドコモの激安「ahamo」で携帯業界に激震も、“料金プラン”扱いには疑問
- スマートフォン・オブ・ザ・イヤー2020:審査員が選ぶ「2020年を代表するスマホ」5機種
- auの新料金プランはなぜ炎上したのか? 料金は他社と同水準も、不誠実な打ち出し方が問題
- ドコモが「5Gギガホ」など既存プランの内容を見直し 12月中に詳細を発表へ 格安プランはMVNOとの連携を軸に検討
12月のモバイル業界は例年、大きなニュースが少なく、ネタ枯れに悩まされることが多いのですが、2020年はむしろ最も盛り上がった月だったといえます。ドコモの「ahamo」に始まり、KDDIがau向けに、ソフトバンクが3ブランドで新料金プランを発表するなど、「料金」に関する話題がめじろ押しでした。
中でも衝撃を与えたのがahamoです。月額2980円(税別)で20GB、しかも5分かけ放題付きという、これまでのドコモでは考えられないほど安い料金プランだからです。さらに、後日「ギガホ」「5Gギガホ」の値下げも発表し、5Gギガホは容量無制限が正式な仕様となりました。12月の記事ランキングは、実にトップ10のうち7本がドコモ料金関連の記事で占められています。
ahamoがここまで安いと「ギガライト」の存在意義がなくなりそうですが、データ容量を1GBまでに抑えられるよう、ドコモはahamoと同時期の3月に「ギガプラン上限設定オプション」を導入します。同オプションのニュース記事もahamo並みに注目を集めましたが、コロナ禍によって在宅で過ごすことが増えた結果、モバイル通信は低容量で十分という人が増えたのかもしれません。
auはAmazonプライムをセットにしたプランを発表しましたが、ahamoの直後というタイミングの悪さと、キャンペーン適用後の最安値を前面に出す手法が災いして、批判を浴びる結果になりました。とはいえ、5Gの使い放題プランの料金自体はドコモやソフトバンクと大差なく、ahamo対抗の本命といえる、サブブランドの料金改定はこれから。KDDIの高橋誠社長は1月に新料金プランの発表を予告しており、ここで3社の低料金プランが出そろうことになりそうです。
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ドコモは若者をメインターゲットに据えた「ahamo(アハモ)」を発表。料金は、20GBのデータ容量に5分間の通話定額が付いて月額2980円(税別)と、他社より低い水準の料金を打ち出した。同じ2980円の楽天モバイルよりも優位性は高い。一方、既存ドコモユーザーの移行は限定的とみられる。 - ドコモ新料金プランの狙いを解説 「5Gは容量無制限」「正価の安さ」が強み
ahamoの発表に続き、NTTドコモは、予告していた「ギガホ」の値下げに踏み切った。5G用の「5Gギガホ」と、4G用のギガホを共に値下げしつつ、データ容量も改定。合わせて、フィーチャーフォンからスマートフォンに乗り換えたユーザーを対象したキャンペーンも、正式料金化した。それぞれの新料金の狙いを読み解いていきたい。 - ドコモが1GBの「ギガプラン上限設定オプション」を提供 月額1980円〜を超過せず
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auの新料金プラン「データMAX 5G with Amazonプライム」は、データMAX 5Gとそれぞれのサービスを個別に契約するより、わずかながらお得になる。しかしネットには失望の声も広がり、いわば炎上状態になってしまった。Twitterでは「au解約」や「さよならau」がトレンド入り。新料金の特徴とともに、その理由を読み解いていきたい。
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