ハードウェアとOSを一新した「Galaxy Watch4」が登場 249.99ドル(約2万7700円)から
Samsung Electronicsが、新しい「Galaxy Watch」を発売する。自社開発の新プロセッサと、Googleとの統一した新ウェアラブルOSを搭載し、利便性がより高まっている。
Samsung Electronics(サムスン電子)は8月11日、新型のスマートウォッチ「Galaxy Watch4」「Galaxy Watch4 Classic」を発表した。一部の市場では8月27日から販売を開始する予定で、米国における想定販売価格はGalaxy Watch4が249.99ドル(約2万7700円)から、Galaxy Watch4 Classicが349.99ドル(約3万8700円)からとなっている。
なお、この記事で紹介するスペックは「標準仕様」であり、投入先の国や地域によって一部が変更される場合もある。
Galaxy Watch4シリーズの概要
Galaxy Watch4とGalaxy Watch4 Classic、その名の通り「Galaxy Watch」の第4世代だ。従来のGalaxy Watchシリーズから変わったポイントも幾つかある。
プロセッサは、Samsung Electronicsが自社開発した「Exynos W920」を搭載している。Exynos W920は5nmプロセスで生産されたウェアラブル端末用プロセッサで、Galaxy Watch3シリーズが採用する「Exynos 9110」と比較すると、CPU部分の性能は最大20%、GPU部分の性能は最大10倍向上しているという。
OSは、Googleのウェアラブルデバイス向け新OS「Wear OS 3」を採用している。このOSは、Samsung Electronicsが昨今のGalaxy Watchシリーズで使っていたOS「Tizen」をベースに開発されたものだ。
ウェアラブル用OSが「統合」された効果で、Galaxy Watch4ではGoogleの開発したアプリも利用できるようになる。
メインメモリは1.5GB、内蔵ストレージは16GBとなっている。内蔵ストレージを多めに備えることで、より多くのアプリをインストールできるようになっている。
ケースの背面には「Samsung BioActive Sensor」を備える。このセンサーは「光学式心拍センサー(PPG)」「心電センサー(ECG)」「生体電気インピーダンスセンサー(BIA)」の3つを統合しており、より正確な生体情報を把握できるという。BioActive Sensorを含む各種センサーを駆使した睡眠トラッキング機能も備えている。
ケースサイズは、Galaxy Watch4が40mmと44mmの2種類、Galaxy Watch4 Classicは42mmと46mmの2種類を用意している。基本的なハードウェアの仕様は、「Galaxy Watch4の40mmケースとGalaxy Watch4 Classicの42mmケース(小さいケース)」と「Galaxy Watch4の44mmケースとGalaxy Watch4 Classicの46mmケース(大きいケース)」の2グループで大別される。
ディスプレイは、小さいケースが1.19型(396×396ピクセル)、大きいケースが1.36型の円形タイプを搭載している。Galaxy Watch4 Classicではタッチ操作、音声操作(Bixby Voice)やジェスチャー操作に加えて、外周部(ベゼル)を回す操作も可能だ。
通信はBluetoothとWi-Fi(無線LAN)に対応している。一部の国や地域ではLTE対応モデルも投入される(SIMカードは「eSIM」となる)。
バッテリー容量は小さいケースが247mAh、大きいケースが361mAhとなる。30分の充電で10時間以上分の容量を充電できる急速充電にも対応しており、満充電までにかかる時間は2時間未満だという。
ケースのカラーは、Black(ブラック)とSilver(シルバー)の2つに加えて、Galaxy Watch4の40mmケースにはPink Gold(ピンクゴールド)、44mmケースにはGreen(グリーン)も用意している。
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