日中韓のキャッシュレス決済調査 現金使用額は日本がトップ、スマホ決済は?
銀聯国際日本支社は、日本、中国、韓国を対象とした「現金とキャッシュレス決済に関する調査」の結果を発表。月額での現金使用額は日本がトップとなり、キャッシュレス化への不安要素は3カ国とも「セキュリティ」となった。
銀聯国際日本支社は、8月16日に日本、中国、韓国を対象とした「現金とキャッシュレス決済に関する調査」の結果を発表した。調査対象は日本、中国、韓国の20〜60代男女計300人の消費者で、調査期間は4月30日〜5月11日。
「実店舗での支払いで現金とキャッシュレス決算をそれぞれ月にいくら使用しているか」という質問に対し、日本の現金使用平均額は「2万663円」で3カ国中トップに。韓国は「9640円」、中国は「2848円」となった。
クレジットカードやQRコード決済など各決済手段について、日本と韓国で最も多かったのは「クレジットカード」(日本90.0%、韓国83.0%)で、中国は「スマホ決済(86.0%)」が1位となった。一方「デビットカード」の所有率を比較すると日本は14.0%に対して、中国は71.0%、韓国は81.0%と差が開いている。
続いて「どのような金額の時に、それぞれの決済方法を使用しているか」を聞いた。スマホ決済の使用割合では「1000円未満」は日本が最も高く(59.2%)、「1万円以上」の使用割合では日本は1.9%、中国は34.9%となっている。日本では少額決済、中国では金額に関係なくスマホ決済を使用していることが明らかとなった。
キャッシュレス化が進むことに「不安を感じる」と回答した人へ不安要素を聞いたところ、3カ国共通して「セキュリティ(全体67.4%、日本86.1%、中国58.1%、韓国50.0%)」が最も多く、日本では約9割がセキュリティを不安視している。2位と3位は同率で「紛失と盗難が不安」「お金を使っている感覚がなくなりそう」となった。
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