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楽天モバイルの「人口カバー率96%」、2022年3月までに再延期
楽天モバイルの人口カバー率96%の達成が、2022年2月〜3月にずれ込むことが分かった。楽天モバイルの4G基地局は、現在3万55局が開設しているが、さらに1万局が構築中となっている。1万局の基地局が必要とする、半導体を搭載した部品の納入が遅れているため。
楽天モバイルの人口カバー率96%の達成が、2022年2月〜3月にずれ込むことが分かった。10月22日のエリア展開に関する説明会で、楽天モバイルの矢澤俊介副社長が明かした。
楽天モバイルが総務省に提出した基地局の開設計画では、2026年3月末までに人口カバー率96%を目指していたが、基地局の建設が前倒しで進んだことで、2021年3月までに70%、2021年夏頃までには96%の人口カバー率を達成する見込みだった。しかし、半導体不足の影響で、人口カバー率96%の達成は「2021年内」へと後ろ倒しになったと2021年7月に変更した。
2021年夏、年内から2021年度内へとさらに後ろ倒しになった原因について、矢澤氏は「半導体の納入スケジュールが少しずつ後ろ倒しになった」と明かす。楽天モバイルの4G基地局は、現在3万55局が開設しているが、さらに1万局が構築中となっている。この1万局は、半導体を搭載した特定の部品を必要としており、その納入を待っている状況だという。この部品は当初、2021年秋頃の納入を予定していたが、「医療機器や病院に優先的にお配りしている」(矢澤氏)ことから、納入時期が12月後半以降に延期となった。そのため、半導体を必要とする1万局の開局が遅れ、96%の達成時期に影響が出てしまったようだ。
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