「Xperia PRO-I」の実機に触れて撮影してみた レンズの出っ張りや可変絞り機能はどう?(3/3 ページ)
カメラ機能に特化したプロ向けスマートフォン「Xperia PRO-I」の実機に触れた。1型センサーを搭載しているということでレンズの大きさが気になるが、出っ張りはどうか。AFの精度や可変絞り機能も試した。
動画撮影機能も強化、外部モニターで自撮りも快適
動画撮影機能も強化され、新たに「Videography Pro」アプリを開発。Vlogなど、よりライトな動画撮影向けに開発された動画専用アプリで、素早く設定を変更できるUI(ユーザーインタフェース)を採用して使い勝手を向上させた。
Vlog向けのアクセサリーとして、外部モニター「Vlog Monitor(XQZ-IV01)」も用意。スマートフォンの背面に装着したモニターにXperia PRO-Iの撮影画面を表示することで、メインカメラで快適に動画の自撮りが行える。ワイヤレスリモートコマンダー機能付きシューティンググリップ「GP-VPT2BT」などを併用すれば、1型の高画質なメインカメラを使った自撮りがしやすい。
メインカメラの脇にモノラルマイクが新たに搭載されており、こうした自撮り撮影で威力を発揮する。マイク設定を変更してモノラルマイクを使うと、カメラ照明の音声を中心に音を録音するため、自撮りしながら話すVlogやYouTube撮影で音声がクリアに収録できる。これは要望の多かった機能だという。Vlog Monitorには外部マイクの接続も可能だ。
静止画と動画の手ブレ補正も強力。2100万画素の1型センサーから単純に4:3の1220万画素分を切り出しているわけではなく、動画用に16:9のエリアを広めに確保し、さらに手ブレ補正用にも周辺を切り出しているそうで、強力な「FlowlessEye対応ハイブリッド手ブレ補正」を実現している。
なお、外観は複数のスリットが入ったような、またはパネルを積層したようなデザインをしており、サイバーショットシリーズだとRX0が採用していたようなデザインとなっている。これは厚みを増やさずに表面積を増やせる工夫で、放熱性能の向上が期待できる。また、滑り止めとしての効果もあるようだ。
デュアルSIMのハイエンドスマートフォンとしても要注目
スマートフォンとしては、Snapdragon 888を搭載し、メモリ12GB、ストレージ512GB、6.5型4K HDR対応有機ELディスプレイを採用する。基本的にはXperia 1 IIIと同等の性能と言ってよく、ハイエンドスマートフォンに位置付けられる。
おサイフケータイも搭載するが、Xperia 1 IIIとは異なり、5Gミリ波には対応しない。5G Sub-6に関してはn3、n28、n77、n78、n79と国内のバンドをカバーしている。eSIMはサポートしないが、nanoSIMのデュアルSIMなので、2種類の音声回線を同時に利用可能。
同時にXperia 1 IIIのSIMロックフリー版も発表されており、Xperiaの選択肢が拡大した形。カメラ機能、特にVlog、YouTubeの撮影を重視する人は要注目の製品といえる。
関連記事
- ソニーがカメラ特化の「Xperia PRO-I」発表 1型センサーや可変絞り機能を搭載、約20万円
ソニーが、カメラ機能に特化したスマートフォン「Xperia PRO-I」を12月15日に発売する。最大の特徴は、広角カメラに像面位相差AFを備えた1型のイメージセンサーを搭載したこと。コンテンツクリエイターやVloggerに向けた動画撮影の新機能として「Videography Pro」も用意する。 - 可変式望遠レンズの実力は? 「Xperia 1 III」のカメラであれこれ遊んでみた
ソニーが4月に発表し、6月から国内で順次投入される「Xperia 1 III」。デジカメとは別の方向で進化していったスマホのカメラ機能だが、Xperia 1 IIIは違う。超広角、広角、望遠に「AI超解像ズーム」で実質4つのカメラを搭載し、デジカメのような「素直な画作り」が可能となっている。 - 「Xperia 1 III」を1カ月間使って感じた「魅力」と「不満」
ドコモ版「Xperia 1 III」(SO-51B)を発売日の7月9日に手に入れてから、1カ月使い続けてみた。独立したシャッターボタンと独自アプリを使ったカメラ機能は魅力で、UVC規格を使えば外部ディスプレイやデジカメとも接続できる。 - 「Xperia PRO」は約25万円の価値あり! 5Gミリ波通信からHDMIライブ配信まで徹底検証
ソニーモバイルから、映像制作者向けのAndroidスマートフォン「Xperia PRO」が発売された。この記事では最初にXperia PROの概要を紹介し、後半で5Gミリ波の速度測定や、“Pro”らしいHDMI入力やライブ配信用途を紹介する。 - 「可変絞り」の効果はいかほど? 進化した「Galaxy S9+」のカメラを試す
メインの広角アウトカメラのセンサーとレンズが一新された「Galaxy S9+」。カメラ機能も大きく進化したというので試してみるのである。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.