日本のスマホ料金は6カ国で最安、4G接続率は99.4% ICT総研の調査から
ICT総研は、1月24日に「2022年1月 スマートフォン料金と通信品質の海外比較に関する調査」の結果を発表した。調査対象6カ国のうちスマホ料金は最も安い水準となり、4G接続率は99.4%でトップとなった。
ICT総研は、1月24日に「2022年1月 スマートフォン料金と通信品質の海外比較に関する調査」の結果を発表した。調査対象は日本、アメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、韓国の6カ国のMNOとし、各国のスマートフォン料金は2021年12月1日時点。また、2021年12月に日本の携帯電話ユーザーへWebアンケート調査を実施したものとなる。
月額のスマートフォン料金の平均は、データ容量2GBの場合が3538円、5GBが3895円、20GBが4614円、無制限が7097円。全体的に日本とイギリスの料金が安く、アメリカやドイツの料金が高い結果となった。日本はデータ容量2GB(1477円)、20GB(2445円)の月額料金が6カ国の中で最も安く、前回調査(2020年7月)では中位レベルだったが今回の調査では6カ国の中で最も安い水準になっている。
各国の通信品質を比較には、Agoopの調査データを参照した。ネットワーク接続率結果では日本の4G接続率は99.4%で6カ国中トップで、3G接続の割合も0.3%。圏外/タイムアウトの割合も0.3%に留まる。日本は4G接続率が最も高く、料金は最安クラスの利用環境であるといえる。
また、日本の携帯電話ユーザーへ「サービスエリア満足度」「通信速度満足度」「料金満足度」について5段階評価で聞いた。ポジティブな回答をしたユーザーは、サービスエリアは全体の65.8%、通信速度は61.0%、料金は48.0%となった。サービスエリアと通信速度は前回調査(2020年7月)と同程度だが、料金の満足度は約10ポイント改善したことになる。
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