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中古スマホの故障を“予知”して同一機種と交換 独自診断アプリ付き「NewsedPhone」(2/2 ページ)
中古スマホ事業を行っているニューズドテックが、スマホ故障診断アプリ「スマホカルテ」をプリインストールした「NewsedPhone」を販売。スマホカルテで故障診断し、“故障前サイン”が出たら、原則、同一端末と交換できる。故障を自分で調べたり店舗に出向いたりする負担を軽減する。
ショップに行かずに故障の予兆を診断できる
「不調を予知するには、スマホ内部とバッテリーの情報を収集し、ビッグデータ解析して故障を予測する。これは非常にハードルが高い。そういう仕組みがないか、世界中を探したが、なかった。そこで我が社が作ろうと一大決心した」(粟津氏)
ショップに行って故障を確認してもらってから交換するのではなく、「自分でチェックして、故障と診断される前に端末を交換できる画期的なサービス。キャリアの保証サービスのように代替機へのデータ移行が不要で、さまざまなストレス、コストを減らせる」と粟津氏は胸を張る。2023年度(5月期)の契約件数10万件を目指す。
今後の展開として、5月には、画面割れや破損、水没など、故障後の保証サービス「NewsedCare(ニューズドケア)」を開始する予定。また、端末から集めたデータをAIエンジンで分析し、故障劣化予測アルゴリズムの精度を上げていくとした。
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