iPhone 13 ProとPixel 6 Pro、どちらが“旅カメラ”に向いている？ 宮古島で撮影してきた（2/3 ページ）

近年のスマホカメラの進化はめざましく、シーンによってはフルサイズ一眼カメラに劣らない写真が撮れる。その実力を試すべく、「iPhone 13 Pro」と「Google Pixel 6 Pro」で得意／不得意を確かめてみた。

[ナカヤマユウショウ，ITmedia]

3つのカメラ全て同じ色味のiPhone

　今回の旅ではiPhone 13 ProとPixel 6 Proを持っていきましたが、どちらにもどちらの良さがあって利用率はちょうど半々でした。

　iPhoneの一番の良さは超広角、広角、望遠3つのカメラがほぼ同じ感覚で使えること。もちろんセンサースペックが一番いいのはメインカメラの広角ですが、3つのセンサー全てが1200万画素で色味もほとんど同じであり、違和感なく画角の切り替えが可能でした。

　一方で、Pixel 6 Proは望遠カメラに切り替えたときに構図が大きく変わること、そして何より色味が薄くなるので「カメラが切り替わったな感」がすごいです。

Pixel 6 Proの4倍望遠は色味が薄くなる

　iPhoneは望遠に切り替えても広角と変わらず色鮮やかです。色味は後から現像で調整できるものの、同じ色味であるに越したことはありません。その点ではPixelよりiPhoneの方が使いやすいです。

赤、緑、青どれも鮮やかな一枚（iPhone、望遠）

　また、Pixelのポートレートモードは撮影後の後処理であるのに対してiPhoneはポートレートモードはリアルタイムで反映されるため使いやすかったです。

　Pixelの望遠カメラはポートレートモードに対応していない一方で、iPhoneは望遠カメラでもポートレートモードが使えます。丸ボケも美しく、積極的に使おうと思える機能です。

まるで一眼カメラで撮ったかのようなきれいなボケ（iPhone、望遠、ポートレートモード）

　iPhoneは超広角カメラの出来もかなりいいです。Pixel 6 Proの超広角は光学0.7倍なのに対してiPhone 13 Proは光学0.5倍。Pixelの超広角は広角よりもちょっと広いかな？　程度ですが、iPhoneの超広角は目で見るよりも広いダイナミックな写真が撮れます。

　また、最新のiPhone 13 Proは超広角でマクロモードが使えるのもポイントです。とはいえ、日常生活でマクロモードはあまり使い所がないのも事実ではありますが……。

花びらの筋もくっきり映る（iPhone、超広角、マクロモード）