2022年を振り返る(10月編):スマホを長く使う決め手は「OSバージョンアップ」にあり:Mobile Monthly Top10
1年間でよく読まれた記事を月単位で振り返る「Mobile Monthly Top10」。2022年10月のアクセス数のトップは、Androidスマホの「製品寿命」がiPhoneよりも短い理由を解説した記事でした。Androidスマホでも、製品寿命を長くしようという取り組みが行われるようになってきましたが、今後の端末の売れ行きにどのような影響が出るのか、楽しみです。
ITmedia Mobile Monthly Access Top10
2022年10月1日〜2022年10月31日
- Androidスマートフォンの“寿命”がiPhoneよりも短い理由
- 「ほぼ全員」にはほど遠い マイナンバーカードがなかなか普及しない理由
- 日本と中国のメインスマホ、iPhoneよりAndroidが多く 米国はその逆――MMDの調査
- 「Pixel 7/7 Pro」速攻レビュー 性能重視ではないが、多くの人に“刺さる”と感じた理由
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10月のアクセス数のトップ10には、バリエーションに富む記事が入りました。そんな中で1位を獲得したのは、Androidスマートフォンの「製品」としてのライフサイクルが短い理由を考察した記事でした。
iPhoneのOSである「iOS」は、比較的古いモデルもサポートに含めています。現行の「iOS 16」は、2017年に発売されたモデル(iPhone X、iPhone 8/8 Plus)までサポートしています。そのOSが“サクサクと”動くかどうかはさておいて、ライフサイクルポリシーが変わらない限り、少なくとも発売から5年間は現役で安心して使えることは、iPhoneの大きなメリットです。
一方で、AndroidスマートフォンはOSのバージョンアップやセキュリティアップデートの提供期間が短くなってしまう傾向にあります。1位の記事でも指摘がありますが、そうなってしまう主な理由は以下の通りです。
- OSとハードウェアの開発者が異なる
- プロセッサ(SoC)のベンダーがそれぞれOSの最適化を行う
- 検証コストが掛かる
一時期、Googleは「Be together. Not the same.(みんなちがうから、世界はたのしい。)」というキャッチフレーズでAndroidスマホのプロモーションを行っていましたが、バージョンアップやアップデートが早々と打ち切られるケースが多かったのは、このキャッチフレーズの抱える「負の側面」ともいえます。
しかし、最近はGoogle自身がOSバージョンアップやアップデートをしやすい環境整備を進めていることもあって、特にハイエンドモデルでは比較的長い期間に渡りOSバージョンアップやアップデートを実施するようになってきました。
Androidスマホにおいてトップシェアであるサムスン電子も、2021年以降に発売したハイエンドモデル(と一部ミドルレンジモデル)に対して、4回のOSバージョンアップと5年間のセキュリティ更新の保証を行うようになりました。
そのせいか、2021年以降のハイエンドGalaxyは、Androidスマホとしては中古買い取りにおける「値崩れ」が抑制できているように見えます。やはり、長く使えるということはいろいろな意味での“安心”につながるということです。
このようなバージョンアップ保証は、国内だとシャープも一部モデルで実施しています。他のメーカーも、このような取り組みを積極的にしてほしいと思う今日この頃です。
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