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コラム

徹底解説 「タッチ決済」をAndroidスマホやWear OSスマートウォッチで使う方法(2/2 ページ)

最近よく耳にする「タッチ決済」。コンビニエンスストアを中心に使える場所も増えていますが、どうやって使い始めればいいのでしょうか。AndroidスマートフォンやWear OSスマートウォッチの場合の使い方や注意点を紹介します。

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どうやってセットアップする?

 必要なスマホ/スマートウォッチとカードがそろったら、さっそくセットアップをしていきます。あらかじめGoogle Payに対応カードを登録しておくと、手間が省けて便利です。

 今回は、既に対応カードをGoogle Payに登録してあることを前提に手順を紹介します。なお、セットアップするスマホ/スマートウォッチでは画面ロックの設定が必須です。セットアップ段階で設定していない場合は、先に画面ロックを設定するように促されます。

Androidスマホの場合

 Androidスマホでは、以下の手順でセットアップを進めてください。

  1. Google Payアプリを開く
  2. 「支払い」をタップする
  3. セットアップしたいカードの欄にある「非接触型決済用に設定」をタップするする
  4. 「CVC」(※5)を入力して「次へ」をタップする(※6)
  5. カード会社の規約(特約)を読んで「同意して続ける」をタップする
  6. 画面の指示に従って追加の認証を行う(※7)
  7. 「利用可能になりました」と出たら完了

(※5)セキュリティコード:カードが手元にあることを確認するための3桁または4桁の数字(VisaカードとMastercardの場合、原則としてカード裏面に記載)
(※6)利用者の住所や氏名など、他に訂正すべき点がある場合は訂正できます
(※7)会社によって「電話」「SMS」「メール」のいずれか(あるいは複数)を選択可能です(状況によっては省略されることもあります)

 なお、上記の手順はGoogle Playアプリ“のみ”でセットアップできる会社のカードにおける手順です。別途アプリが必要な会社のカードでは、カード会社ごとに指定されたアプリを使ってセットアップしてください

設定
Google Payアプリ単体でセットアップできる会社のカードの場合は、「非接触型決済用に設定」をタップすることで設定を始められます

Wear OSデバイスの場合

 Wear OSデバイスでは、ペアリングした(ひも付けた)スマホを手元に用意し、以下の手順でセットアップを進めてください。なお、3番目からの手順は遷移先のアプリによって若干異なります(今回はPixel Watchアプリを例に説明します)。

  1. スマートウォッチでGoogleウォレット(Google Pay)アプリを開く
  2. 空のカードのアイコンの「+」をタップする(以下、スマホアプリを操作)
  3. 「スマートウォッチに追加」をタップする(カードを初めて追加する場合)
  4. 「支払いカード」を選択する
  5. セットアップしたいカードをタップする
  6. 「CVC」(※5)を入力して「次へ」をタップする(※6)
  7. カード会社の規約(特約)を読んで「同意して続ける」をするタップ
  8. 画面の指示に従って追加の認証を行う(※7)
  9. 「利用可能になりました」と出たら完了

 なお、先述の通り、別アプリ経由でタッチ決済をセットアップするカードは登録できません。この点は注意してください。

スマートウォッチ
Wear OSスマートウォッチでのセットアップは、利用するWear OSスマートウォッチのコンパニオンアプリで行います

どうやって使う?

 Google Payでセットアップしたタッチ決済は、タッチ決済に対応する加盟店(≒波状マークの掲示のある店舗)で利用できます。ただし、決済端末がタッチ決済に対応していても、契約やソフトウェアの都合で利用できない場合もあります。タッチ決済が利用できるかどうかは、店頭での掲示などで確認してください。

タッチ決済
タッチ決済を利用できる店舗では、積極的にその旨を掲示していることも珍しくありません

 Androidスマホやスマートウォッチでタッチ決済をする手順は以下の通りです。

  • Androidスマホの場合
    1. 店員にカードのタッチ決済を使う旨を伝える(または選択する)
    2. 画面のロックを解除する(※8)
    3. カードリーダーにスマホをかざす
    4. PINパッドに暗証番号を入力する(※9)
  • Wear OSスマートウォッチの場合
    1. 店員にカードのタッチ決済を使う旨を伝える(または選択する)
    2. 画面のロックを解除する
    3. りゅうずまたはスリープボタンをダブルクリックする(※10)
    4. カードリーダーにスマートウォッチをかざす
    5. PINパッドに暗証番号を入力する(※9)

(※8)日本における1万円以下の決済は、標準設定では画面のスリープを解除するだけで利用可能です(設定を変えることでロック解除を必須とできます)
(※9)登録したカードの暗証番号を入力します。ただし、加盟店によっては一定額以下の決済において暗証番号の入力を省けることがあります

タッチ決済
リーダーが正しくカードを読み取ると、画面いっぱいにカードが表示されます(スマートウォッチでも同様です)

 なお、タッチ決済を利用できるカードを複数登録してある場合、上記の手順では「メイン(デフォルト)カード」が決済に使われます。他のカードを使いたい場合は、以下の通りにしてください。

  • Androidスマホの場合
    1. Google Payアプリを開く
    2. 「支払い」をタップ
    3. タッチ決済をしたいカードをタップ
    4. 店員にカードのタッチ決済を使う旨を伝える(または選択する)
    5. カード情報が出ていることを確認して、カードリーダーにスマホをかざす(※9)
  • Wear OSスマートウォッチの場合
    1. 画面のロックを解除する
    2. りゅうずまたはスリープボタンをダブルクリックする(※10)
    3. スマートウォッチの画面(またはりゅうず)でタッチ決済を利用するカードを選ぶ
    4. 店員にカードのタッチ決済を使う旨を伝える(または選択する)
    5. カードリーダーにスマートウォッチをかざす(※9)

(※9)一定額以上の決済を行う場合、PIN(暗証番号)を求められることがあります。暗証番号を求められた場合は、元になったカードに設定したものと同じ暗証番号を入力してください

利用履歴
Google Payのタッチ決済に登録すると、タッチ決済(とGoogle Payによる決済)の履歴をGoogle Payアプリを通して確認できるようになります

Google Payと楽天ペイのタッチ決済を併用する場合の注意点

 Androidスマートフォンでは、同時に有効化できる「非接触型決済」は1種類のみとなります。Google Payのタッチ決済と楽天ペイのタッチ決済を併用する場合は、以下の手順で優先するアプリを設定可能です(機種によっては項目名が異なる場合があります)。

  1. 端末設定を開く
  2. 「接続済みのデバイス」をタップする
  3. 「接続の設定」をタップする
  4. 「非接触型決済」をタップする
  5. 「デフォルトの決済アプリ」をタップする
  6. タッチ決済において優先したいアプリを選択する

 標準設定では常にここで選んだアプリがタッチ決済に使われます。シーンに応じてGoogle Payと楽天ペイを使い分けたい場合は、上記の手順の5番目まで進んだら「デフォルトの決済アプリを使用する」をタップし、「別の決済アプリが起動されている場合を除く」を選んでください。こうすると、アプリを起動している間は他方のアプリでタッチ決済を利用可能です

 なお、上記の設定はおサイフケータイを使う決済方法(iD、QUICPay/QUICPay+、モバイルSuicaなど)には影響しません

デフォルト
Androidスマホの場合、有効なタッチ決済(EMVコンタクトレス決済)が1種類(1アプリ)のみとなります。タッチ決済に対応するアプリが2つ以上ある場合は、優先したいものを選択する必要があります
設定変更
あらかじめ設定を変更しておくと、起動している間のみ決済アプリを切り替えられるようになります

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