Twitter運営会社XのCEOにリンダ・ヤッカリーノ氏 「私は製品設計と新技術に集中」とマスク氏
NBCUniversalの広告部門の責任者、リンダ・ヤッカリーノ氏(60)がTwitter(X)のCEOに就任。イーロン・マスク氏は5月12日(現地時間)に発表した。Twitter運営を立て直したい考え。
イーロン・マスク氏は5月12日(現地時間)、Twitter運営会社Xの新CEOにNBCUniversalの広告部門の責任者、リンダ・ヤッカリーノ氏(60)をTwitterのCEOに迎えるとツイートした。
マスク氏は11日にも新CEOが約6週間以内に就任予定であることも明らかにしていたが、具体的な人物名は明かさなかった。
ヤッカリーノ氏はペンシルベニア州立大学を卒業後、米国の放送およびメディア事業を行うTurner Broadcasting Systemに入社。その後、NBCUniversalの広告部門の責任者として、広告付きで無料視聴可能な動画ストリーミングサービス「Peacock」の立ち上げに関わった他、テクノロジー分野の知見を持つ人物だ。
Twitterはマスク氏が2022年10月に440億ドルで買収したが、それ以降、米Microsoftなど大手企業を中心に広告を出しておらず、 Twitterの上位広告主の半数以上が広告出稿を停止したと米CNNが2月10日に報じていた。
マスク氏は自身のアカウントで「ヤッカリーノ氏には主に事業運営を担ってもらい、自分は製品設計と新技術に焦点を当てる」とツイートした。ヤッカリーノ氏の就任意図には減少したTwitterの広告収入など、運営の立て直しが含まれる。
さらに、Twitterをモバイル決済や動画投稿を兼ね備える“X”に変える方針を掲げたマスク氏は、「この点にもヤッカリーノ氏による協力が不可欠である」との考えを明らかにしている。
話題の尽きないTwitterだが、マスク氏による自由奔放な投稿や、有名人や企業の認証や表記の仕様変更を繰り返したことなどに批判的な声も上がっている。4月に米フロリダ州のマイアミで開催された、メディアマーケティング関連のイベントでは、マスク氏とヤッカリーノ氏が対談。Twitterがどうあるべきか、今後どのように改善を図るのかなどを話していた。
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