英Nothing、9600万ドル(約139億円)の資金を調達 新製品の開発に弾み
英Nothing Technologyは6月28日、9600万ドル(約139億円)の資金を調達したと発表した。ロンドンを拠点とするベンチャーキャピタル(VC)が主導となり、GV(旧Google Ventures)や、スウェーデンのハウスミュージックグループ「Swedish House Mafia(スウェディッシュ・ハウス・マフィア)」などが関わっている。新製品の開発に弾みを付けたい考えだ。
英Nothing Technologyは6月28日、ロンドンを拠点とするベンチャーキャピタル(VC)の主導で、9600万ドル(約139億円)の資金を調達したと発表した。
既存の株主であるGV(旧Google Ventures)、EQT Ventures、C Capitalの他、「Phone (1)」「Phone (2)」の着信音の作成機能にサウンドを提供したスウェーデンのハウスミュージックグループ「Swedish House Mafia(スウェディッシュ・ハウス・マフィア)」も関わっており、英Nothing Technologyは新製品の開発に弾みを付けたい考えだ。
これに伴い、今回のラウンドを主導したパートナーのトニー・ザッパーラ氏が、英Nothing Technologyの取締役会に加わる予定だ。同氏は「テクノロジーと若い世代の橋渡し役となるというビジョンを共有する、カール氏とそのチームと提携できることに胸を躍らせている」とコメントしている。
同社は中国のスマートフォンメーカーOnePlusの共同創業者、カール・ペイ氏が英国で立ち上げた新興企業。透明な背面パネル内部に埋め込まれた900個のLEDで各種通知を行う「Glyph Interface」や、Android 12ベースの「Nothing OS」を採用した「Phone (1)」や、“transparency(透明性)”をアピールした筒状のケースが付属するワイヤレスイヤフォン「Ear (stick)」、アクティブノイズキャンセリング機能を備えるワイヤレスイヤフォン「Ear (2)」などを世に送り出してきた。製品販売数は150万台を突破しているという。
7月11日16時(日本時間7月12日0時)には新型スマートフォン「Phone (2)」を発表予定だ。同氏はTwitterで「Phone (1)とPhone (2)のデザインが異なる」との考えを明らかにしている。
また、同社はコミュニティ・フィードバック・プログラムを通じて消費者インサイトを深く掘り下げ、製品イノベーションを推進することで、企業とユーザーとのギャップを埋めたいとの理由から、2回の資金調達を行い、8000人以上の個人投資家を集めたという。最先端のデザインとUIによる体験を通して、人とテクノロジーの架け橋となる存在を目指している。
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