「Pixel Fold」のカメラはどう？　Pixel 7 Proには一歩譲るが折りたたみ機構が面白い：荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ（3/3 ページ）

とうとうGoogleも発売した、横開き式スマホ「Google Pixel Fold」。撮影の自由度が上がり、撮った写真を大画面で見られる点は折り畳みスマホの大きな魅力といえる。今回は閉じたり開いた状態での使い勝手や機能について、いろいろと遊びながら確かめてみた。

[荻窪圭，ITmedia] PC用表示関連情報

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人物撮影は、自撮りスタイルを多数利用できるのがメリット

　最後は人物。何しろ、折りたたみ端末は自撮りスタイルをいっぱい持ているから最後にまとめてみた。

　まずは普通に通常の写真モードとポートレートモード。

あまりに暑かったので日陰のベンチで

もうちょっと明るい場所に出てポートレートモード

　続いて自撮り。折りたたみならまずはこれだよね、ということでオンライン会議スタイルだ。

折りたたみ式といえばこういう使い方をしたくなるよね、という

オンライン会議スタイルで。カメラは赤く囲ったところに付いている。本来なら縦画像になるはずだけど……

　カメラは赤く囲ったところに付いております。

　このカメラは800万画素だが、このスタイルだと縦位置になる。カメラの位置を考えると分かりますな。でもデフォルトだと比率が「画面に合わせて切り抜き」で、横長の画像にトリミングされるのだ。だからこのシーンだと画素数は500万画素程度になる。

オンライン会議スタイルでインカメラで撮影。ただ500万画素相当に落ちております

　でもこのスタイルだと横位置写真の方が自然なわけで、縦位置と横位置のどっちを使うかは意識しておきたい。

　次はカバーディスプレイの前面カメラでの撮影だ。

カバーディスプレイのカメラで自撮りするの図

自撮り時。シャッターボタンに数字があるのは3秒のセルフタイマーを使っているから

　こちらはセンサーは950万画素だが実際に撮影されるのは800万画素相当のサイズになる。

前面カメラで撮影

　そして3番目は折りたたみ式ならではのこれだ。カバーディスプレイを見ながら背面カメラで撮影する技。

背面カメラで自撮りをするときは、画面を切り替えましょう、と表示が出る。「スマートフォンを裏返してください」って表現がちょっと面白い

メインカメラで自撮りするときの図。こうなる

　これが一番の高画質だが、画面とレンズの位置が離れるので、撮る瞬間は画面ではなくカメラを見るべし。

見比べてみると、自撮りはメインカメラを使って撮りたい。クオリティーが違う

　なお、自撮り時は「顔写真加工」を選べる。今回はみな「スムーズ」で撮影した。一番肌が滑らかになるやつだ。

　これで撮るときは超広角カメラも使えるので、背景を広く撮りたいとか大勢で撮りたいときなんかにもいい。

日本の酷暑はつらかった？

　かくしてGoogle初のブック型折りたたみスマホPixel Foldのカメラを使ってみたわけだが、カメラとしてのクオリティーや安定感はさすがPixelってことで特にどうのこうのいうことはない。Pixel 7 Proに比べると及ばないところはあるけど、普通に超広角から望遠まで撮れるカメラだ。動画もPixelシリーズだけあって手ブレ補正も優秀だし、あれこれ撮れる。最高で4K／60pへの対応だ。