メイン利用の通信会社の契約場所、「Web」が「携帯ショップ」を上回る――MMD研究所の調査から
MMD研究所が「2023年7月通信契約のチャネル別調査」の結果を公表した。メインの携帯電話回線の契約場所について尋ねた所、「通信会社の公式Webサイト」が2023年調査より4.2ポイント増加し、「路面店舗の携帯ショップ」を上回りトップに立った。
MMDLaboが運営するMMD研究所は8月21日、「2023年7月通信契約のチャネル別調査」の結果を発表した。予備調査は18歳〜79歳の男女1万人を対象に、本調査は直近に「携帯ショップ」「通信会社の公式Webサイト」「家電量販店」のいずれかで契約した各500人(計1500人)に絞り込んで行われた。
予備調査の概要
予備調査で「モバイル端末を利用している」と答えた9501人を対象に、メインで利用している通信会社で直近に行った契約や手続きについて聞いたところ「料金プランの変更」が30.1%、「MNP」が24.1%、「新規契約」が21.3%となった。
次に契約した場所を尋ねた所、「通信会社の公式Webサイト」が29.2%、「路面店舗の携帯ショップ」が21.8%、「街の携帯ショップ」が10.6%で、2022年7月の調査と比較すると公式Webサイトは4.2ポイント増、路面店の携帯ショップと街の携帯ショップはやや減少した。
本調査の概要
本調査では、メイン利用の通信会社を契約した場所について選んだ理由を複数回答で聞いた。携帯ショップを選んだ人は「店舗で契約した方が安心できたから」が37.8%、公式Webサイトを選んだ人は「手続きが簡単だったから」が34.6%、家電量販店を選んだ人は「店舗で契約した方が安心できたから」が27.0%でそれぞれ最多となった。店舗を選択した人は、安心感を重視している傾向が伺える。
逆に、他の契約場所を選ばなかった理由を複数回答で聞いたところ、携帯ショップで契約した人は「店舗で相談しながら検討したかったから」が32.6%、公式Webサイトで契約した人は「来店するのが面倒だったから」が29.4%、家電量販店で契約した人は「店舗で相談しながら検討したかったから」が27.4%でそれぞれ最多となった。
契約する場所を訪れようと思ったきっかけを複数回答で聞いたところ、携帯ショップは「店舗を見かけて」が34.4%、公式Webサイトは「テレビCMを見て」が23.8%、家電量販店は「店舗を見かけて」が24.2%で最多となった。
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