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データで振り返る“スマホシェア”の5年間、Google躍進で国内メーカーに衝撃(3/4 ページ)
スマートフォンの出荷台数データを参照しながら、5年間を振り返る。Apple一強はますます強まる中、2023年にはPixelの躍進という大きな変化が生じた。
2022年:ソニーも2万円5Gスマホを投入
楽天は細身な5Gスマホ「Rakuten Hand 5G」を2022年2月に発売した。この機種は楽天モバイルでオリジナルモデルとしては最後のモデルとなっている。
5Gのエントリースマホに、ソニーモバイルも参入した。2022年5月の「Xperia Ace III」は、ドコモ、au、UQ mobile、Y!mobileの4ブランドから出荷された。手のひらに収まるサイズながら、バッテリーが長持ちすることを特徴としており、発売後2年に渡って出荷を継続するロングセラーモデルとなっている。
この時期からスマホの出荷価格が多様化する傾向が強まった。コロナ禍からの半導体不足に加えて、円安が急速に加速したことで、フラグシップ級の製品の出荷価格が急速に高騰した。
また、2022年頃から5Gの基地局の整備が進む一方で、データ通信がつながりづらいという新たな問題「パケ止まり」が浮き彫りとなり、SNS上でもたびたび指摘されるようになってきた。最も指摘が多かったドコモは2023年に対策を発表。KDDIやソフトバンクも自社のネットワーク品質向上についての説明する場を設けた。
2022年のAppleの出荷比率は49.1%。2位以下はシャープ、FCNT、Samsung、ソニーの順だった。
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