シャープが「AQUOS R9」発表 デザイン刷新でステレオスピーカー強化、ライカ監修カメラは健在
シャープは5月8日、スマートフォンのハイエンドモデルとして「AQUOS R9」を発表。カメラ機能やディスプレイ性能を強化したことに加え、デザインが現行モデルから大幅に変わった。グローバルモデルとして7月中旬以降の発売を予定し、日本だけでなく、台湾、インドネシア、シンガポールで順次展開予定だ。
シャープは5月8日、スマートフォンのハイエンドモデルとして「AQUOS R9」を発表。カメラ機能やディスプレイ性能を強化したことに加え、デザインが現行モデルから大幅に変わった。グローバルモデルとして7月中旬以降の発売を予定し、日本だけでなく、台湾、インドネシア、シンガポールで順次展開予定だ。
国内ではNTTドコモとソフトバンクが取り扱う。オープンマーケット向けのSIMフリーモデルも投入する。SIMフリーモデルの想定価格は10万円前後(税込み)。
アウトカメラは標準カメラと広角カメラで構成される。どちらも有効約5030万画素だが、標準カメラはF1.9で画角が84度のレンズ、広角カメラはF2.2で画角が122度のレンズを採用する。インカメラは、有効約5030万画素でF値が2.2、画角が84度のレンズを搭載する。
監修は「AQUOS R8 」「AQUOS R8 pro」と同様、ライカが担当しているが、イメージセンサーのサイズはAQUOS R8、「AQUOS sense7」と同じ1/1.55型で、レンズは「Hektor(ヘクトール)」を採用している。
プロセッサはQualcommの「Snapdragon 7+ Gen3」、メインメモリは12GB、内蔵ストレージは256GBを備える。ディスプレイは6.5型のフルHD+(1080×2340ピクセル)のPro IGZO OLEDを搭載しており、リフレッシュレートは1〜240Hzの可変駆動に対応している。プリインストールOSはAndroid 14だ。
スピーカーは上下に配置。本体内部の機構から独立させたボックス構造となっており、従来モデルよりステレオ感が増しているという。Qualcomm aptXを搭載した「Snapdragon Sound」という技術を取り入れたことで、オーディオのロスレス伝送が可能になり、ワイヤレスイヤフォンでもCD相当の音質で聴けるという。
昨今のトレンドでもある生成AIがスマートフォンAQUOSにも実装される。具体的には留守番電話に録音された内容をAIが要約し、利用者が要件を一目で確認できるようになった。
本体の冷却に関してはベイパーチャンバーをスマートフォンAQUOSで初めて採用し、内部で液体と蒸気を循環させることで、本体内に熱がこもらないようにした。長時間の動画撮影やプロセッサに負荷のかかる作業をする際、安定したパフォーマンスを期待できる。
AQUOS R9のデザインは本体上部中央に大きなカメラレンズがあるAQUOS R8/AQUOS R8 proとは大きく異なり、本体上部の左上の台座にカメラ、AQUOS、LEICAのロゴが収められている。三宅一成氏が設立したデザイン事務所「miyake design」が、デザインの監修を行った。カメラの台座の形は自由曲線を象徴とし、AQUOSに新たなイメージを植え付ける。フレームには再生アルミ素材を使用している。
生体認証はマスク対応の顔認証、指紋認証に対応。おサイフケータイ、nanoSIMとeSIMのDSDV対応、microSDの搭載などは、従来モデルから継承している。米国国防省が定めるMIL規格(MIL-STD-810G)の耐衝撃性能も確保している。防塵(じん)・防水性能はIP68等級を確保した。バッテリー容量は5000mAhとなっている。
関連記事
- 「AQUOS R8 pro」のカメラは“速く+賢くなった” 高画質の1型センサーをストレスなく使える
1型センサー、ライカと協業したレンズで人々を驚かせた「AQUOS R6」から2年、「AQUOS R8 pro」のレンズは大きな進化を遂げた。主にソフト面をぐっとアップデートした印象で、被写体に応じたAI処理が豊かになり、動物のポートレート撮影もできるようになった。 - シャープに聞く「AQUOS R8 pro」「AQUOS R8」 2モデルに分けた意義、画期的な進化点
シャープが2023年夏に投入する「AQUOS R8 pro」「AQUOS R8」。見たままを表現できるカメラを備えるR8 proに対し、ハイエンドながら性能を抑え、気兼ねなく使えるモデルのがR8となる。そんな2モデルの違いや開発意図、カメラ、ディスプレイについて、シャープで設計に関わった方々にインタビューした。 - 「AQUOS R8 pro」と「AQUOS R8」どちらを選ぶ? スペックを比較しながら考える
シャープの2大ハイエンドモデル「AQUOS R8 pro」と「AQUOS R8」はどちらを選ぶべきか。AQUOS R8 proの方がディスプレイやカメラのスペックが高い。AQUOS R8はAQUOS R8 proからカメラのセンサーサイズやメモリ、バッテリー容量などを抑え、より気軽にもらうことを目指したモデル。 - 台湾で販売中の「AQUOS R8s/R8s Pro」 “ライカなしモデル”の評判は?
シャープは台湾向けに「AQUOS R8s」と「AQUOS R8s Pro」を展開しています。ただし海外向けモデルはシャープとライカのブランド契約が日本国内に限られていることからか、ライカの名前は使っていません。とあるスマートフォン販売大手チェーン店に向かうと、入ってすぐの場所にAQUOS R8sとR8s Proが展示されていました。 - 「AQUOS R8 pro」のミリ波対応、ドコモとソフトバンクで分かれる
シャープが2023年夏に向けて発表したフラグシップモデル「AQUOS R8 pro」。NTTドコモ版とソフトバンク版には小さな違いがある。「ミリ波」の有無だ。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.