“SIMを挿せない”新iPad向け 日本通信が1GBで209円の「データeSIM」を発表
日本通信は5月15日に「b-mobile S 190PadSIM X」のeSIM版を発売する。iPadのセルラー版やAndroidタブレットなどで利用できる。eSIM(Embedded SIM)はネットワーク経由で契約者情報(プロファイル)を書き換えたり、プランを変更したりできるのが利点だ。
日本通信は5月15日に「b-mobile S 190PadSIM X」のeSIM版を発売する。iPadのセルラー版やAndroidタブレットなどで利用できる。eSIM(Embedded SIM)はネットワーク経由で契約者情報(プロファイル)を書き換えたり、プランを変更したりできるのが利点だ。
190PadSIM XのeSIM版は毎月1GBのデータ容量を月額209円(税込み、以下同)で利用でき、NTTドコモのネットワークに接続可能なデータ通信サービス。タブレットでの利用を想定しており、音声通話には対応しない。
利用者は使い方や予算に応じてデータ利用量の上限を設定できる。利用者が設定したデータ容量の上限内で、実際に使用したデータ容量に応じて料金が発生する。例えば、上限を3GB(627円)に設定し、実際のデータ利用量が1.8GBだった場合は、418円が請求されるという。
eSIMオンリーの新iPadが登場するも、残された課題あり
190PadSIM XのeSIM版が発売される15日は、「iPad Pro」「iPad Air」の発売日でもある。両モデルともに抜き差しができるSIMカードには対応しないため、購入した場合はいやが応でもeSIMへの移行をしなければならなくなる。
一方で、日本では総務省がキャリア間の乗り換えを促進させるため、プラン変更のしやすさだけでなく、eSIMの普及にも力を入れてきた。乗り換えのハードルを取り払うのが本来の目的だったが、手軽に発行できる点が裏目に出て、不正発行につながっている。
今後、eSIMを採用する通信事業者や端末メーカー、総務省が一丸となり、利便性と安全性の両立を図り、消費者に分かりやすい形で訴求していくべきだ。
【訂正:5月11日11時35分】初出時、タイトルで「刺せない」という漢字を使用しておりましたが、誤用ですので挿入できないことを意味する「挿せない」に変更しました。お詫びして訂正いたします
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
マイナカードで不正に機種変更 ソフトバンク宮川社長「一部の店舗で本人確認が不十分だった」 目視ではなくIC読み取りが求められる
民放が「何者かがソフトバンク契約者本人になりすまし、偽造したとされるマイナンバーカードを使って、ソフトバンクの携帯端末を機種変更し、端末にひも付けられていたクレジットカードで高級腕時計を購入した」事例を報じいる。ソフトバンクの宮川潤一社長兼CEOは「現状、店舗でのオペレーションでは、マイナンバーカードの原本の確認と、本人確認の二重チェックを行う」とした。さらに、「一部の店舗でそのプロセスが不十分であった」と述べた。
KDDI高橋社長、SIM/eSIM不正再発行は「乗り換えの推進よりも非常に重要な課題」
KDDIの高橋誠社長は5月10日の決算会見で、SIM/eSIMの不正な再発行問題について言及した。これは、何者かが携帯電話の契約者本人になりすまし、SIM/eSIMの再発行手続きを行う、いわゆる「SIMスワップ」と呼ばれるもの。これまでにソフトバンクや楽天モバイルで同様の事例が発覚しており、業界全体での対策が求められている。
新型「iPad Pro」の実機に触れてきた 有機ELと薄型・軽量化の実力は一目瞭然だった
イギリス・ロンドンで行われた発表イベントに参加して実機に触れることができたので、ファーストインプレッションを写真とともにお届けする。
新「iPad Air」実機レポート 先代のiPad Proに近づき、普及価格帯の“ハイエンドiPad”に
Appleが発表した新型「iPad Air」の特徴を、実機の写真とともに見ていく。機能的に1つ前の世代のiPad Proを踏襲しつつ、コストを抑えて普及を目指すモデルというのが、iPad Airの位置付けだ。ただしiPad Proに搭載されている中で、見送られた機能もある。
新しい「iPad Pro」「iPad Air」を購入しますか?
Appleが5月15日に「iPad Pro」と「iPad Air」の新モデルを発売します。価格はiPad Proが16万8800円から、iPad Airが9万8800円から。読者の皆さんは今回の新モデルを購入しますか?

