外ではAirPodsではなくネックバンド型イヤフォンを使う理由 愛用の逸品はコレだ(2/2 ページ)
完全ワイヤレスイヤフォンは移動中に音楽を聴くときに、必ずといっていいほど必須アイテムだった。が、そうではなくなった。一体なぜ、そう感じるのか、実体験を元に解説したい。
完全ワイヤレスイヤフォンの代わりに見つけた優れもの
そこで、たどり着いた結論が「使わないときは首から下げておける」イヤフォンの購入だ。ネックバンド型と称されるワイヤレスイヤフォンで、完全ワイヤレスイヤフォンのように完全に左右が分離しているのではなく、左右がケーブルでつながっている形状だ。
使わないときは完全ワイヤレスイヤフォンのようにケースにしまって携帯しやすい、というわけではないが、左右が分離しないことから片方、もしくは両方を紛失するリスクは軽減できる。過去の失敗からも、使わないときは首からさげておける点よりも、左右が分離しない点の方が評価できるわけだ。
具体的にどんな製品を選んだのかというと、オーディオテクニカの「ATH-CKS330XBT」だ。同社が2020年6月19日に発売した製品で、Amazonでの販売価格は4582円(税込み)と、決して手を出しづらい価格ではない。
購入の決め手になったのは「ネックバンド型」という理由の他に、大きく3つある。
1つ目はカラーだ。カラーはブラック、ブルー、ベージュ、グリーンの4色展開となっており、筆者はブラックを選択した。特に服装を問わずなじむブラック、目立ちやすいブルーとベージュがそろっているところにひかれた。
2つ目は音質だ。この価格帯のイヤフォンにしては音質がいい。本製品専用設計の5.8mm SOLID BASS HDドライバーを搭載し、ポップスやロック、ソウル、フュージョン、ジャズなど、あらゆるジャンルの楽曲において、メリハリの効いたキレのあるサウンドだ。クラシックの弦楽器の繊細さは表現しづらい感はあるが、それでも低音域に厚みがあり、中〜高音域が損なわれないイメージだ。
3つ目はマルチポイントへの対応。これは1つのBluetoothイヤフォンやヘッドフォンと複数のスマートフォンなどを同時に接続できる機能を指す。移動中にスマートフォンで音楽を聴き、オンライン会議でPCを使う際、ペアリングをし直したり、接続の切り替えを手動で行わずに済むため、とても便利だ。
ATH-CKS330XBTはマルチポイントに対応している。1つのイヤフォンと複数のBluetooth機器を同時に接続できるため、例えば、スマートフォンからPCに接続を切り替える際、ユーザー側での操作はいらない
購入からしばらく使って出した結論はこうだ。外での移動を伴わないシーン、ひいては自宅では完全ワイヤレスイヤフォンを使い、イヤフォンが耳から外れて紛失すると困る外出時にはネックバンド型のワイヤレスイヤフォンを使いたい。
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