“偽基地局”の餌食になったとしても「絶対にやってはいけないこと」 総務省が注意喚起
携帯電話やスマートフォンを偽物の基地局に接続させる、いわゆる“偽基地局”。総務省が5月2日に注意喚起を実施した。万が一、偽基地局につながってしまい、フィッシング目的と思われるSMS(ショートメッセージ)が送信されても、そこから誘導されたサイト上で個人情報を入力しないよう呼びかけている。
携帯電話やスマートフォンを偽物の基地局に接続させる、いわゆる“偽基地局”について、総務省が5月2日に注意喚起を実施した。
偽基地局の問題は、4月12〜13日あたりからSNSで話題になった。一般の人による見分けは困難だが、電波の周波数帯や強度、種類などを確認できるツールを用いた人によると、日本では提供されていないGSM(2G/EDGE)の電波を吹く基地局につながってしまったという。
実際に巻き込まれた人によると、偽基地局を通してフィッシング目的と思われるSMS(ショートメッセージ)が送り付けられてくる。
この問題を受けて、村上誠一郎総務大臣は、4月15日の定例記者会見で、都内周辺などで携帯電話サービスへの(電波の)混信事案が発生していることを把握しているとした上で、関係機関と連携して対応していることを明らかにした。
5月2日には、総務省の公式サイトにて、消費者が安心して電波を利用できるよう、注意喚起を実施した。万が一、偽基地局につながってしまい、フィッシング目的と思われるSMS(ショートメッセージ)が送信されても、そこから誘導されたサイト上で個人情報を入力しないよう呼びかけている。
注意喚起全文は以下の通り。
昨今、都内周辺をはじめとする一部の都市において、不法無線局の疑いのある無線機器からの携帯電話サービスへの混信事案が発生しており、携帯電話が圏外となったり、フィッシング詐欺等の不審なSMSを受信したりするなどの事象が発生しています。
実在するサイトを装って利用者を誘導するフィッシングは、近年、その手口がますます巧妙化していますので、怪しいSMSやメールのリンクをクリックしたり、IDやパスワード、個人情報などを入力したりしないよう、くれぐれもご注意ください。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
東京や大阪で携帯電話の「偽基地局」や「混信」が発生? 総務省は把握も一部回答を差し控える
4月12日から13日かけて、SNSにおいて東京や大阪で携帯電話の「偽基地局」に関する報告が相次いだ。4月15日の総務大臣会見においてそれを受けた質問が行われた。なぜ警察署の番号から詐欺の電話が掛かってくるのか ネット電話サービス悪用の可能性、スプーフィング対策方法は?
詐欺被害に遭わないために「相手の電話番号やWebサイトのURLをよく確認する」と、よく言われていたものですが、スマホの着信画面に表示される電話番号が本物だとしたら、見分けはつきません。記者にも届いた、LINEをかたるフィッシング詐欺メールに注意 リンクのクリックやID/パスワードの入力は厳禁
詐欺メールは「【重要】LINEアカウントの再認証が必要です」「【重要】LINEアカウントの乗っ取りにご注意ください」「LINEアカウントに異常なアクセスが検出されました(メール番号:CF-YE-XXXXXXXXXXX)」といった件名で届くという。「闇バイト」や「オンラインカジノ」から子どもを守るには 親がすべきこと、見直すべきスマホの設定
昨今では、ふとしたきっかけで犯罪に手を染めてしまう10代も増えています。その1つである「闇バイト」では、応募すると強盗や詐欺などの犯罪を実行する役目を担わされます。闇バイトから子どもを守るために、保護者としてはどんなことに注意すればいいのでしょうか。iOS 18の「ライブ留守番電話」で詐欺電話が録音されていたハナシ
iOS 18では、「ライブ留守番電話」が日本語でも利用できるようになった。早速ライブ留守番電話を活用したメッセージを見る機会があった。しかしその内容はドキッとするものだった。