「Pixel 10/10 Pro」は何が進化した? 先代Pixel 9シリーズ3機種とスペックを比較する(2/2 ページ)
Gogoleは8月21日1時(日本時間)、スマートフォンの新製品「Pixel 10」シリーズを発表した。日本でも同日から予約を受け付け、8月28日に発売する。1年前に登場したPixel 9/9 Pro/9 Pro XLから何が変わったのか。
Pixel 10 ProとPixel 9 Proを比較:AIによる力業「超解像ズーム Pro」に注目
続いて、Pixel 10 ProとPixel 9 Proの比較を見ていこう。Pixel 10 ProとPixel 9 Proのサイズはほぼ変わらず、Pixel 10 Proの方が0.1mm厚い72×152.8×8.6mm。重量はPixel 9 Proから8g重い207gとなった。カラーはObsidianとPorcelainは共通だが、新たにMoonstoneとJadeが加わった。
ディスプレイのサイズは6.3型で変わらないが、ピーク輝度がPixel 9 Proの3000ニトから3300ニトに向上し、Pixel史上最も明るいディスプレイを実現した。
プロセッサがTensor G4からTensor G5にアップデートしたことで、より高度なAI処理が可能になったのは前述の通りだ。メインメモリは16GBで変更ない。
ストレージは変化があり、Pixel 9 Proの128GBがなくなり、日本では256GBと512GBの2択となった。
バッテリー容量は4700mAhから4870mAhに向上し、バッテリーの持続時間は、Googleの検証では24時間から30時間に向上。バッテリー容量の差が少ない割に持続時間が伸びている印象だが、これはTensor G5の省電力性能も寄与しているものと思われる。
ワイヤレス充電はQiからQi2にアップデートし、Pixel専用のマグネット機器「Pixelsnap」を利用可能になった。
カメラは望遠カメラが最大100倍ズームを可能にする「超解像ズーム Pro」に対応した。ただしこれは望遠レンズのハードウェアが進化したというよりは、AIの進化によるところが大きい。Tensor G5のAI技術を活用し、遠方に写っている画像のディテールを復元することで画質を保っている。まさにAIを活用した力業といえる。AIを活用しているため、人物の撮影には超解像ズーム Proは適用されず、従来の超解像ズーム(30倍まで)を使用する。風景やランドマークの撮影シーンがさらに広がりそうだ。
この他、カメラでは高解像度ポートレート、動画ブースト(Google フォトに保存した動画の自動補正機能)の手ブレ補正の性能が向上しているという。
Pixel 10 Pro XLとPixel 9 Pro XLはサイズは全く同じ76.6×162.8×8.5mmで、重量は221gから232gへと重くなっている。バッテリー容量は5060mAhから5200mAhに増量し、持続時間は24時間から30時間に伸びている。その他の進化点はPixel 10 Proと同じだ。
価格は両モデル、256GBと512GBともに据え置きとなっている。19万2900円からという価格は、フラグシップモデルらしい高めの設定といえる。
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