「Xperia 1 VIII」のカメラには大きく“3つ”の変化 「AIカメラアシスタント」の狙いに迫りつつ、ポイントを絞って撮って解説:荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ(2/3 ページ)
ソニーのフラグシップスマートフォン「Xperia 1」も、早いもので8代目となった。今回は海外を中心に「AIカメラアシスタント」が話題になったけれど、実はそれ以外にも注目すべき変化点もある。全部ひっくるめて撮りつつチェックしていこう。
AIカメラアシスタントは「クリエイティブルック」の提案だった!?
では、Xperia 1 VIIIであれこれ撮ってみる。
カメラユニットの位置が少し変わったことで、横位置で持ったときに左手の指がレンズにかぶりづらくなったのはうれしい。
従来モデルと同様に、側面にはシャッターボタンがあるので、横位置での撮影時に便利だ。
カメラアプリ自体は、従来と大きく変わらない。が、カメラを向けたとき、画面に「[ヒント]AIカメラアシスタント」という表示が出る。これが話題の新機能、AIアシスタントである。
AIカメラアシスタントが仕事しようとしてるからチェックしてみてね、という表示。アシスタントが不要なら「×」をタップすれば消せるし、「AIカメラアシスタントとは何ぞや?」という場合は「?」をタップすれば機能紹介を参照できる
AIカメラアシスタントが有効な場合、撮影画面の右下(縦方向の場合)または右上(横方向の場合)に「<」ボタンが現れる。これをタップすると、AIが写真の調整結果の候補を2つずつ提案してくれる。ボタンのそばに小さなサムネイルが出てくるのもミソだ。
「これが良さそう」と思ったら、サムネイルをタップするとチェックマークが入り、撮影画面に即座に反映される。
「一体何をどう調整したんだろう?」と気になる場合は、撮影画面の左下(縦方向の場合)または右下(横方向)にあるスライダーのアイコンが出てくるので、それタップすれば調整内容が分かるようになっている。
今回選んだ自動調整は「クリエイティブルックは『Vivid』にして、明るさとコントラストをちょっと上げて、鮮やかさを少し下げる」ことをしてくれたらしい。
AIカメラアシスタントがやってくれることは、基本的には色や階調や明るさの調整だ。被写体に応じて適切なクリエイティブルックを選んだ上で、明るさや色、階調などを調整を調整した候補を4つ(2個×2)出してくれる。
機能の意図としては「ただ標準の設定で撮るだけじゃなく、シーンに合わせたセッティングにすることで、『よりクリエイティブかつイメージに合った作品を撮れますよ』というヒントをAIで与えたい」というところだ。
どう仕上げてくれるのか、サムネイルを通して教えてくれるのがポイントなのである。
人を撮ってみる
例を1つ挙げてみよう。下の画像は、AIカメラアシスタントが行った4つの提案をそのまま受け入れて撮った作例をまとめたものだ。どんな意図の提案をしてきたか、何となく分かるだろうか?
その上で、シーン的に一番“らしい”ものを採用して、明るく撮った写真を見てみる。
詳細を見ると、クリエイティブルックは「Soft Highkey(SH)」に設定されていた。露出オーバー気味に撮ろうという提案ですな。
これは人を明るく爽やかに撮りたいときにいい。ハイキー気味のポートレートは、最近よく見るものだ。
単にクリエイティブルックを設定するだけじゃなく、他のパラメーターもちょっといじっていた。
人物をメインに撮ると、背景ぼかしを入れる提案をしてきたり、シーンによってはホワイトバランスを意図的にずらす提案をしてきたりすることもある。「夕景っぽいイメージがいいんじゃないか?」とAIが判断したのですな。
人以外も撮ってみる
他のシーンではどんな感じだろうか。神社の建物を撮ってみよう。
まずはオリジナルから。
続いて、AIカメラアシスタントが提案した4つをまとめて。どれもちょっと微妙かな……。フィルム調とかレトロっぽい仕上がりのは味はあるけれど、「このシーンでわざわざこれらをセレクトするか?」といわれると微妙だ。
風景では、シーンによっては面白い仕上がりを見せてくれる。都会っぽいクールさとか、すごくレトロな感じとか、うまく演出できている
料理では、AIカメラアシスタントが非常に優秀だった。
注目したいのは「カスタム登録」。AIカメラアシスタントの提案に対して、自分で調整をかけられるのだ。
下に載せたのは、調整中の画面。AIカメラアシスタントが提案したパラメーターから1つ、撮りたいイメージに近いものを選んでから、それに対してちょっと明るさを抑えて色をクールにして、コントラストを上げて……っていう調整をかけている。
それで撮ったのがこちら。オリジナルと並べてみた。
で、気に入ったら「登録」をタップすると、カスタム設定としてクリエイティブルックに登録されるので、次からいつでも呼び出せるのだ。
ただし、登録できるのは1つだけ。これはちょっと不満だ。名前を付けて複数登録できるようにすべきだったかと思う。
つまるところ、AIカメラアシスタントとは基本的に6種類の「クリエイティブルック」を活用した提案を4つしてくれるもので、どのクリエイティブルックを使うか、明るさやコントラスト、ホワイトバランスなどのパラメーター調整はシーンに応じてAIが決定する――というものだ。
なので、オリジナルのままで十分いい感じに撮れているときは、そのままでもいいのだけど、AIカメラアシスタントの提案を見て「あ、こっちの方がイメージに合うかも」と思ったら採用すればいい。
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