地デジの携帯端末向け放送、AVC/H.264を採用
日本放送協会(NHK)および在京民放5社は、地上デジタルテレビ放送における携帯受信端末向けサービス(1セグメント放送)の映像符号化技術に「AVC/H.264」を採用することでMPEG LAと合意した。これにより、2005年度中のサービス開始に目途が立ったことになる。
「1セグメント放送」は、携帯電話やPDAを使い、簡易動画やデータ放送を視聴できる移動体向け放送サービス。地上デジタル放送の目玉の1つだが、映像符号化技術の候補だったMPEG-4のライセンス料金問題が障害となり、実現の見通しが立っていなかった。
ネックになっていたのは、MPEG-4では対応製品の数や利用時間に応じた“従量制”課金方式が提示されていたため。放送事業者は「無料放送という地上放送のサービス特性に適さない」と反発し、昨年後半からは、より新しい映像符号化技術であるAVC/H.264に傾倒していた。
今回の合意により、放送事業者は「AVC/H.264を用いた動画を送り出す際に、使用する映像符号化器1台につき2500米ドル」という一括支払いが可能になった。放送事業者側は「一括支払い方式は、地方民放局にも受け入れられやすい設定であり、歓迎する」(日本テレビ放送網技術統括局長の黒崎忠男氏)と評価している。
映像符号化技術が確定したことで、1セグメント放送開始への道筋が見えてきたようだ。NHKの吉野武彦技師長は、「今後、ARIB規格や受信端末の仕様策定、メーカー側の端末開発、携帯キャリアとの調整などを行う必要があるものの、2005年度中には携帯端末向け放送サービスを実現できるだろう」と見通しを示した。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
メルカリ、梨の転売疑惑に「盗品の出品は確認されず」 誹謗中傷には利用制限も
-
2
Anthropic、「Claude Opus 5」公開 Fable 5に迫る性能を半額で――サイバー安全策は緩和、拒否時は自動フォールバックも
-
3
「iPhone高騰」はこれからも続く? 中国CXMTに近づくApple、メモリ競合へのけん制が不発に終わりそうなワケ【後編】
-
4
「ニューロマンサー」実写ドラマ、Apple TV+で2027年1月配信開始へ
-
5
検索結果に「詐欺ではありません」と表示させる詐欺手口、警視庁が注意喚起 AI要約も餌食に
-
6
「こんなのに追われたら……」急斜面もやすやす爆走、中国製の車輪付き四足ロボのデモ動画が話題 最高時速20km超
-
7
海外の新作バカゲー「電車アタック」にマンガ家が感心した理由 ブッ飛んだ内容と完成度の高さ、そして“日本”
-
8
「めっちゃカメレオン」公式Discord乗っ取り 担当者PCがマルウェア感染、管理者が全員BANに 現在は復旧
-
9
暑さ対策が熱い! 「猛暑対策展」で感じた、転んでもただでは起き上がらない日本人のエネルギー
-
10
スーパーに並んだ「ごちゃごちゃ生成AIポップ」が物議 “看板王”こと、きぬた歯科院長「これはアリ」
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR