年末あいさつにカレンダー、シリコンバレーでも常識?
12月も半ばにさしかかり、ビジネスマンも年末のあいさつ回りに追われ始めるころ。あいさつの手土産に、自社カレンダーを持って行く人も多いだろう。
「テクノマップ東京」は、そんな“手土産のカレンダー”のひとつだ。東京のマップ内に、都内のIT企業98社(2005年度版)を掲載した同マップは、年間約2万部を発行している。
年末あいさつ用カレンダーというと、いかにも日本的な商品に思えるが、発行元はなんと米国。シリコンバレーの企業Trestriaが発行している。
同社の主力商品は、シリコンバレーのIT企業をマップにおさめたカレンダー「シリコンバレーマップ&カレンダー」。1990年に第1弾を発行した。
ビジネスモデルはシンプルだ。100枚以上受注すれば、企業の所在地をマップ上に掲載し、下部にロゴを載せる。受注数と発行数が同じなので、販売ロスがない。2005年度版の価格は100枚2650ドル。2年以上継続契約したり、発注枚数を増やせば、割り引きが受けられる。
クリスマスプレゼントとして、また、シリコンバレーで働くビジネスマンが実家に帰る際の手土産としても人気で、現在は年間約20万枚を発行しているという。
「シリコンバレーを象徴する何かが欲しかった」――同社のジル・アーメンCEOは、マップ発行を思い立ったきっかけをこう話す。同社設立前は、シリコンバレーの半導体メーカーでマーケティングマネージャーだったアーメンさん。遠くから訪ねてきた客に、手土産として渡せるものが欲しいと常々思っていた。
シリコンバレーを代表するものといえば、ハイテク企業。各企業を一同に集めたマップがあれば喜ばれるのではないか。カレンダーなら毎年更新され、最新の状況が分かる――そう思い、マップ作成会社を設立した。
スタート初年、1990年の掲載企業は70-80社。シリコンバレーで知名度が上がるにつれ掲載希望企業も増え、2005年版は約150社のロゴがひしめく。
ただ現在、掲載を希望する企業の数は、ネットバブル期よりは少ない。「スペースの関係上、載せられる企業は約150社まで。2000年前後は、あふれた企業がキャンセル待ちの長い列を作っていた」(アーメンCEO)が、今は、申し込んだ企業ほぼ全部が掲載できるペースに落ち着いた。
一度掲載した企業が、次の年も継続掲載する率は、バブル前は80%を超えていたが、バブル後は60%前後に急落。相次いだIT企業の倒産や合併が、マップにも影を落とす。
ただ、来年度版の継続率は高そうだという。バブル以来、ドットコム企業は凋落したが、代わってWi-Fi機器メーカーやバイオ企業など新興ベンチャーが元気。シリコンバレー景気は上向きになりつつあるという。
日本版の「テクノマップ東京」は1999年にスタートした。シリコンバレーでマーケティング企業の社長を務める片岡はづきさんが、シリコンバレーマップを見た時、東京版も作ってみたいと考えたのがきっかけだ。片岡さんはTrestriaと協力して発行を開始。国内では日広が総代理店を務める。
日本版はネット関連企業がメイン。Yahoo!JAPANや楽天、MSN、goo、excite、ライブドアなど大手ポータルが名を連ねる。日広の加藤順彦社長は「ネット界を代表する企業を網羅したい」と意気込み、来年度版も参加企業を増やしたいと話す。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
「Xが情報収集に役立たない……」熊本地震で不満の声続出 「Twitterを返して」
-
2
メルカリ、梨の転売疑惑に「盗品の出品は確認されず」 誹謗中傷には利用制限も
-
3
「こんなのに追われたら……」急斜面もやすやす爆走、中国製の車輪付き四足ロボのデモ動画が話題 最高時速20km超
-
4
検索結果に「詐欺ではありません」と表示させる詐欺手口、警視庁が注意喚起 AI要約も餌食に
-
5
はてな、11億円流出の調査報告書を公開 偽警察、口外禁止、残業・休出200時間超、孤立……ほころびが連鎖
-
6
Z世代に聞く次の流行、「AIイラスト」が1位に 「Claude Code」も上位
-
7
東野圭吾さん死去、Xなどで追悼相次ぐ 「ガリレオ」など数々の人気作、エンジニアから転身
-
8
NVIDIAやMicrosoftなど30社超、オープンAIの防御ツール共同開発の「Open Secure AI Alliance」設立
-
9
農水省の“クソダサ”ポスター話題 「AIよりよっぽど良い」の声も 担当者に狙いを聞いた
-
10
「あ、その情報メモしたい!」を叶えるワイヤレスイヤフォン、Nothing「Ear (3a)」
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR