レビュー:劇場がある暮らし――Theater Style
三菱が作った20万円台前半の“ホームシネマDLP機”「LVP-HC900J」(1/4 ページ)
近年は不採算部門からの撤退などでオリジナル商品のバリエーションがすっかり減ってしまった三菱電機だが、以前から映像機器の質や絵作りに関しては高く評価され、固定ファンを獲得していた。プロジェクターも例外ではなく、日本の映像機器ベンダーで最後まで三管式プロジェクターをラインナップしていたのは、他でもない三菱電機である。
その三菱電機がホームシネマ向けの普及機として投入した「LVP-HC900J」は、シーン適応型のランプ光量やアイリス制御などのギミックを使わず4000:1というハイコントラストを実現。カラーホイールの一部に白パートを設けることで最高1400ルーメンの明るさを実現した低価格DLP機である。さらにランニングコストの決め手となるランプ寿命も最大4000時間(ランプ低モード時)を実現している事も注目できる点だろう。
20万円台前半を実現した低価格の家庭向けDLP
前回のHP DLPプロジェクター「ep7100シリーズ」のレビューでも述べたように、一般にDLPはコントラスト比を高めやすく、黒浮き感も少なく、さらには色バランスを調整しやすいなど、高画質プロジェクターを作りやすい方式である。有機偏光膜を必要としないため、劣化が少ないことも長所だ。
一方で、色がRGBに分離して見えてしまうカラーブレーキング現象や階調性の低さ(特に低輝度領域の階調が低い)、デバイスコストの高さなどがネガティブな要素の代表例だろう。なかでも価格の高さは、手軽にプロジェクターの世界に入ろうとする初級者ユーザーにとっての壁になってきた。
しかしLVP-HC900JはHPのep7122と同様、20万円台前半という低価格を実現している。本機が採用しているDMD素子は1024×576ピクセルの“マッターホルン”と呼ばれる0.65インチサイズのパネルだ。
これに電動アイリス付きの1.2倍ズームレンズを搭載。100インチの16:9スクリーンの場合、3.6~4.4メートルの投射距離となる。アイリス調整はリモコンでのみ可能で、最小絞り時で4000:1となる。
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