レビュー:劇場がある暮らし――Theater Style
三菱が作った20万円台前半の“ホームシネマDLP機”「LVP-HC900J」(2/4 ページ)
単板式DLPにはカラー表現のため、必ずカラーホイールが使われるが、LVP-HC900Jのカラーホイール構成はRGB×2の6セグメントに僅かなホワイトパートを加えた7セグメントを採用。ホワイトパートは、画質調整の“ホワイトエンハンスメント”で10段階に使用量を決めることができ、明るさと色再現のバランスをユーザーが決めることができる。
ホワイトパートは多く使うほど白の輝度が上がるが、立体感や色純度を重視する場合は利用量は少ない方がいい。端的に言えば、普通のテレビ放送はホワイトパートを使い、映画など作品性の高い映像を見る場合にはホワイトエンハンスメントをオフにするといった使い方となる。
ちなみにスペックの輝度1400ルーメンはアイリス開放でランプモードが標準時の値である。ランプ低モードでは1100ルーメン、アイリス閉でランプ低モードでは650ルーメンだ。ただしホワイトエンハンスメントをオフにすると、やや輝度が落ちるようなので、650ルーメンよりもやや暗めになるかもしれない。とはいえ、パワーは十分なもので遮光さえしっかりすれば、もっとも暗く静かな(しかしコントラストは高い)モードでも100インチ以上の大型スクリーン投影でも不足は感じない。
ランプは高圧水銀ランプの250ワットとかなりのパワーだ。そして非常にコンパクトな筐体を採用していることもあり、その冷却用ファンは昨今の液晶プロジェクターと比較するとかなり騒々しい。ランプモードが標準時はもちろんだが、低モードに設定した場合でも静かなシーンでは音が気になる。250ワットランプを小さな筐体に押し込めている事を考えれば、むしろ静音対策は健闘している方だろうが、さすがに135ワットクラスを搭載する製品との比較では分が悪い。
この点は、カラーブレーキングの問題とともに実機デモが行われている店舗などで確認しておいた方がいい。なお本機のカラーホイールは6+1セグメントの2倍速回転なので、4倍速駆動ということになる。投射する映像の場面や設置条件次第(大画面を近くで見過ぎるとカラーブレークが起きやすい)だが、カラーブレーキングはやや見えやすいタイプである。
DLPらしい立体感とヌケの良い色
とはいえ、DLPの短所を把握した上でなお許容できるのであれば、出てくる絵は一般的な20万円クラスの透過型液晶プロジェクターよりも印象はいい。
コントラスト4000:1という数字はともかくとして、黒浮きが少なく暗いシーンの多い映画でもしっかりと立体感を醸し出してくれる。特に暗い場面の多い映画として、今回は試聴サンプルで手元に来ていた“パッション”を選んだが、冒頭の森の中を歩くシーンから色相のブレがなく立体感のあるDLPらしい映像を見せてくれた。一方で“恋愛適齢期”のような明るい白を基調にした明るいシーンが多い映画も高い質感で描く。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
なぜ酒蔵の許諾なしに? 「VTuberコラボ日本酒」騒動、主催者が経緯説明 仲介者による調整で「準備進んでいると認識」
-
2
「食事量は1日1200kcal以下、でも肥満」な人を14日間追跡調査 痩せない理由は……米コロンビア大などの研究
-
3
かっぱ寿司「配布前のコラボグッズ、フリマで買わないで」 プリキュアコラボ発表日に注意喚起
-
4
本物そっくり“AI生成レシート“が経費精算の脅威に マネフォ「自力で見破るのは難しい」 企業はどう備える?
-
5
「ペンギンを返して」→「3匹全部採用して」 批判殺到のSuica新キャラ、ファンアートが空気を変えた? SNSの声
-
6
「菜の花がおかしい」――イラストレーター制作うたうマラソン大会ポスターに指摘相次ぐ 事務局がAI使用明かす【訂正あり】
-
7
早すぎる 「めっちゃカメレオン」Switch 2版、即日10万本突破
-
8
農水省の“クソダサ”ポスター話題 「AIよりよっぽど良い」の声も 担当者に狙いを聞いた
-
9
幻の「ちいかわ」コラボ第3弾皿、捨てちゃうの? くら寿司に聞いてみた
-
10
「ランジェリーパープルじゃない」「買おうと思ってたのに」 iPhone 18 Pro/Pro Maxの色に落胆の声
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR