劇場がある暮らし――Theater Style
「NIRO」に込められた中道流“シアターサウンド”(5/6 ページ)
ITmedia: アップグレードの頻度はどれくらいになるんですか? もちろん、研究の進み具合にもよると思いますが。
中道氏: 最低でも半年に1回程度はやっていこうかと考えています。せっかく買ってもらった製品ですから、瞬く間に旧モデルになるのではなく、長く使ってほしいという意向です。また、アップグレードに関しては、ハードウェア面でも含めて進めています。たとえば、現在のものとは全然違うタイプのスピーカーを追加で提供するかもしれない。その場合でもアンプはそのままで使えます。
ITmedia: MovieMouseが登場したときのように、さらに新しいオプションが導入される可能性があるというわけですね?
中道氏: そのとおりです。いまもまた“一見妙なもの”をいくつか開発しています(笑)。
MovieMouseとは、深夜などにやむなくヘッドフォンで視聴しているユーザーのために、その代替手段として提供されているNIRO400/NIRO600/NIRO1.1PROⅡ/NIRO REFERENCE用オプションだ。サテライトスピーカーと同様に、5つのスピーカーが内蔵されたユニットで、手元のテーブルやラップトップに置くことで小音量でのサラウンド再生を実現する。
実際に音を聴かせてもらったが、迫力に欠けるのはやむをえないとしても、その包囲感は見事なものだ。方向感もきっちり再現される。決して、サテライトスピーカーのサブセットという印象ではなく、あくまでも代替手段というレベルが確保されているわけだ。しかも、「音の到達範囲が狭いので、壁の反響を気にせずにサウンドを設計できる。つまり、むしろMovieMouseのほうが理想に近い」のだという。
中道流“映画音響”とは?
ITmedia: 中道氏自身が考える、「映画音響に必要な要素」を教えてください。
中道氏: 基本的にはセンターとサブウーファーで成り立っていると思います。これは映画館であろうと、家庭であろうと変わりません。特にサブウーファーは感情を盛り上げる道具として不可欠でしょう。NIROシステムでは、この各チャンネルをしっかり確保すること以外は、特に工夫はしていません。映画制作時に意図・設計された音をストレートに出すことが基本です。
ITmedia: では、「音楽再生に必要な要素」に関してはどうでしょう?
中道氏: これも特別なことは何もしていませんね。最終的には、左右の2個のスピーカーから出しているだけです。ただ、ホームシアター製品とはいえ、朝から晩まで映画観ているはずはなく、日常生活では音楽を聴く時間のほうが圧倒的に多い。そのため、以前開発したハイエンド2chシステムをリファレンスとして設置し、開発に携わる技術者にはステレオ再生時でもその音響に近づけるように指示しています。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
メルカリ、梨の転売疑惑に「盗品の出品は確認されず」 誹謗中傷には利用制限も
-
2
「Xが情報収集に役立たない……」熊本地震で不満の声続出 「Twitterを返して」
-
3
「こんなのに追われたら……」急斜面もやすやす爆走、中国製の車輪付き四足ロボのデモ動画が話題 最高時速20km超
-
4
検索結果に「詐欺ではありません」と表示させる詐欺手口、警視庁が注意喚起 AI要約も餌食に
-
5
Z世代に聞く次の流行、「AIイラスト」が1位に 「Claude Code」も上位
-
6
東野圭吾さん死去、Xなどで追悼相次ぐ 「ガリレオ」など数々の人気作、エンジニアから転身
-
7
はてな、11億円流出の調査報告書を公開 偽警察、口外禁止、残業・休出200時間超、孤立……ほころびが連鎖
-
8
NVIDIAやMicrosoftなど30社超、オープンAIの防御ツール共同開発の「Open Secure AI Alliance」設立
-
9
「あ、その情報メモしたい!」を叶えるワイヤレスイヤフォン、Nothing「Ear (3a)」
-
10
農水省の“クソダサ”ポスター話題 「AIよりよっぽど良い」の声も 担当者に狙いを聞いた
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR