レトロとモダンの共存――あの「東京タワービル」がリニューアル(1/2 ページ)
東京のシンボルであり、世界一高い電波塔としても知られる「東京タワー」。その足下にある「東京タワービル」が改装工事を終え、名称も新たにリニューアルオープンする。新名称は「東京タワーフットタウン」と、ちょっとお洒落だ。3月19日にグランドオープンを控えた、東京の新しいランドマークを一足先にご案内。
東京の夜景には欠かせない存在となった東京タワーだが、1958年(昭和33年)の開業から47年の歳月を経て、施設面、設備面の老朽化が目立っていた。このため、2002年には“第一期リニューアル”として展望台を全面改装。さらに、2004年から展望台エレベータ乗り場や土産物店のあるタワービルの改装工事を進めてきた。
ただし、東京タワーには家族連れや修学旅行生の団体も多く訪れるうえ、「ろう人形館」や開業当時からの土産物店など、古き良き“昭和”を感じさせる施設も多い。流行のデートスポットのように、モダン一辺倒の改装を施すわけにはいかず、担当者を悩ませたようだ。デザイン監修を担当したフューチャーハウジングシステムズのクリエイティブディレクター、楠元孝夫氏は「昼間は修学旅行生や家族連れ、夜は若い男女と、時間帯によって客層が変わる」と東京タワーならではの特殊性を指摘する。
検討の末、デザインコンセプトは「レトロとモダン、アナログとデジタルの融合」となった。「新しさだけを追うのではなく、時代の流れを見つめるランドマークにしたいと思った」(楠元氏)。
飲食店も続々オープン
ビルの外観は、濃いブラウンに塗り替えられた。色の選択に当たっては、オレンジ色のタワーとの調和を意識しながら、茶色を20色くらい作り、さまざまなシミュレーションを試みたうえで「飽きのこない、存在感のある色を選んだ」。また、1階エントランスの上にはシルバーメタリックのファサード(庇)を配置。従来よりも約3.7メートル高い位置として、タワーを見上げたときの開放感をアップさせている。
1階のエントランスロビーは、オフホワイトを基調とした内装に赤い柱をポイントに置き、メリハリのある空間に。フロア内には身障者用のトイレや授乳室、ロッカー室を設けたほか、新たに「ファミリーマート」を誘致。銀行ATMや当日の宿泊予約ができるマルチメディア端末を設置するなど、来客の利便性を向上させている。一方、「東京タワー水族館」や「タワーレストラン」などの既存施設は、エントランス部などの部分改修を行い、継続営業する。
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