レビュー
薄さと強さのモノコックデザイン――高感度・薄型機「FinePix Z1」(1/5 ページ)
今年3月に発売した「FinePix F10」が売れ行き好調らしい。それまではコンパクトデジカメの弱点といわれた高感度撮影時のノイズを改善し、ISO400や800でも実用的な画質で撮れる画期的なデジカメである。加えて、約0.01秒というシャッタータイムラグの速さ、CIPA準拠で約500枚というバッテリー持久力の高さなど、カメラとしての基本性能がきちんと押さえられている。そのあたりが人気の理由だろう。
ただしFinePix F10のボディは、奥行きが27.3ミリで、使用時重量が200グラムと、ちょっと“スリム”とは言い難い。「だからこそいい」という意見はもちろんある。無理をしない適度な厚みと重量があるからこそ、使い勝手に優れる。しかし、逆に操作性は多少犠牲にしてでも、携帯性やデザイン性を重視したいと考える人もいるはずだ。
そんなデザイン志向のユーザーに向けた高感度デジカメの第2弾が「FinePix Z1」である。同社のデジカメとしては初めて屈曲光学式の3倍ズームを搭載し、奥行き18.6ミリ、使用時重量150グラムを実現した。これまでのシリーズとは一味違う、シャープでスマートなデザインに注目したい。なお今回使ったのは、製品版の前段階となる量産試作機である。画質や操作感などに変更が生じる場合があることをお断りしておく。
薄さと強さを併せ持つモノコックデザイン
FinePix Z1のデザインを印象付けているのは、上から見るとUの字形のボディラインだ。これは、背面から両側面までが1枚のアルミ板で構成された「モノコック(単一の殻)」と呼ばれるフォルムであり、外板そのものがボディ全体を支えるフレームとしての働きを備えている。
モノコックは、飛行機やF1のボディなどにも利用される成形技術である。小型軽量ながら強度を保てることや、つなぎ目やビスの数を最小限に抑えられることがメリットだ。その半面、設計や量産の面では難しさもあるという。それをあえてデジカメのボディに採用したことで、他にはない個性的なデザインとなった。
そして、モノコック構造の前面にはフラットなリアカバーがあり、カバーの中央には従来の製品とはデザインが異なるFINEPIXのロゴが彫られている。そのロゴの凹凸に指を重ねてカバーを横にスライドすると、前面のLEDが白く光り、ピポパペという電子音が鳴って電源が入る。
起動まで時間は、16MBのxDピクチャーカード使用時で1秒以下、512MBの使用時でも約1.2秒と軽快だ。AFは、センター固定AFと複数の測距点が自動選択されるオートエリアAFの2タイプに切り替えられ、どちらもスムーズに作動する。最高画質の画像10枚を撮影するのにかかった時間は、約16秒とまずまずのレベルだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
メルカリ、梨の転売疑惑に「盗品の出品は確認されず」 誹謗中傷には利用制限も
-
2
Anthropic、「Claude Opus 5」公開 Fable 5に迫る性能を半額で――サイバー安全策は緩和、拒否時は自動フォールバックも
-
3
「iPhone高騰」はこれからも続く? 中国CXMTに近づくApple、メモリ競合へのけん制が不発に終わりそうなワケ【後編】
-
4
「ニューロマンサー」実写ドラマ、Apple TV+で2027年1月配信開始へ
-
5
「こんなのに追われたら……」急斜面もやすやす爆走、中国製の車輪付き四足ロボのデモ動画が話題 最高時速20km超
-
6
海外の新作バカゲー「電車アタック」にマンガ家が感心した理由 ブッ飛んだ内容と完成度の高さ、そして“日本”
-
7
検索結果に「詐欺ではありません」と表示させる詐欺手口、警視庁が注意喚起 AI要約も餌食に
-
8
「めっちゃカメレオン」公式Discord乗っ取り 担当者PCがマルウェア感染、管理者が全員BANに 現在は復旧
-
9
暑さ対策が熱い! 「猛暑対策展」で感じた、転んでもただでは起き上がらない日本人のエネルギー
-
10
スーパーに並んだ「ごちゃごちゃ生成AIポップ」が物議 “看板王”こと、きぬた歯科院長「これはアリ」
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR