お盆休み<s>ひきこもり</s>企画:Vol.4
真夏の夜のゾンビ祭り――『ランド・オブ・ザ・デッド』公開直前講座(1/2 ページ)
ホラー映画界の巨匠、ジョージ・A・ロメロ監督が久しぶりにメガホンを取った『ランド・オブ・ザ・デッド』。いよいよ8月27日から全国公開されます。30年近く前にロメロ監督が描いた“ゾンビ(=生きる屍)が人間を喰らう”という恐怖は全世界に衝撃を与え、ゾンビ映画というジャンルを創り出しました。世のホラー好き、ゾンビマニアが待ちに待った、ゾンビ映画の新作。はやる気持ちを抑えて、まずは過去のゾンビ映画でウォーミングアップしておきましょう。
ロメロ監督の『ゾンビ』(原題『DAWN OF THE DEAD』1978年)をアレンジ・リメイクしたのが『ドーン・オブ・ザ・デッド』(2004年)。オリジナルの『ゾンビ』のファンというサラ・ポーリーが、たくましく戦うヒロインを演じています。
ある朝、アナ(サラ・ポーリー)が目覚めると、街は廃墟と化していました。人間が人間に襲いかかり、一度死んだ人間も息を吹き返し、別の人間を襲ってくる……。人はもはや人ではなく、ゾンビと成り果て、次々に感染していたのでした。迫り来るゾンビの群れから逃げて、アナは数人の生存者とショッピングモールに逃げ込みます。
公開当時は、猛烈な勢いで“走るゾンビ”が話題になった本作。圧倒的なスピード感で畳み掛けるような展開。このロックなノリが受けたのか、アメリカではホラー映画史上最大級のヒットとなりました。『ドーン・オブ・ザ・デッド ディレクターズ・カット プレミアム・エディション』DVDは、本編映像に約9分間の映像がくわえられた、いわば完全版。このほか、「ゾンビ特殊メイクの裏側」や「アンディ銃器店から発見されたテープ」「未公開シーン集」など、73分にも及ぶ豪華な特典が付いています。劇場公開時に観た方も、このDVDでしか見られないディレクターズ・カットの映像をぜひ確認してみてください。
ロメロ監督の『ゾンビ』を観て、影響されたクリエイターは数多くいます。あのクエンティン・タランティーノもロメロ監督の崇拝者だそう。そして、『ショーン・オブ・ザ・デッド』を監督したエドガー・ライトもそんな一人。ロメロ作品や過去のゾンビ映画のパロディが満載で、ゾンビへのリスペクトを感じさせます。ホラーでなおかつコメディタッチなのに、なぜか感動もしてしまうというストーリー。『ショーン・オブ・ザ・デッド』は、ゾンビ映画の隠れた傑作です。日本未公開作品。
主人公は、イイ年して大人になりきれないショーン。電器屋で働いていますがヤル気はゼロで、幼なじみのエドとパブに入り浸ってクダを巻く毎日。とうとう恋人のリズにも愛想を尽かされ、落ち込んだショーンは浴びるように酒を飲んでしまいます。二日酔いで目覚めた翌朝、なんとゾンビが大発生。ショーンは、愛する恋人、家族、友人を守るため、クリケット・ラケットを手に立ち上がります。
ロメロ監督もこの『ショーン・オブ・ザ・デッド 』を気に入って、エドガー・ライト監督と主演コンビを『ランド・オブ・ザ・デッド』にゲスト出演させたとか。『ランド・オブ・ザ・デッド』を観る前にチェックしておくと、彼らを見つけられそうです。
「これさえあればいつでも自宅で肝試し」という帯で括られた“肝試しパック”。『バタリアン』『死霊のはらわた3 キャプテン・スーパーマーケット ディレクターズカット版』は、お笑いホラーパックとしても楽しめちゃいます。
『バタリアン』は、1985年に大ヒットしたホラーコメディ。ロメロ監督の『ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド』が実際の事件を映画化したものという設定で物語が進んでいきます。医療倉庫でアルバイトを始めたフレディは、上司のフランクから“ゾンビは実在する”と打ち明けられます。その証拠として、タンクの中に封印されたミイラを見せられた途端、大量のガスが噴出。倉庫にあった実験用の死体が動き出すのです。騒ぎを知った社長はゾンビを次々と火葬していくのですが、その灰や煙が雨となって墓地に降り注ぎ、次々と死者が蘇る……。『バタリアン』では、襲われる人間も襲うゾンビもどこかマヌケなのです。
今では『スパイダー・マン』で超有名になってしまったサム・ライミ監督が若き日に力を注いでいたのが、『死霊のはらわた』シリーズ。その最終作が『死霊のはらわた3 キャプテン・スーパーマーケット ディレクターズカット版』です。『死霊のはらわた』の主人公は、世界一ツイていない男・アッシュ。仲間と訪れた山小屋で“死者の書”を偶然見つけて、死霊を蘇らせてしまうのです。山の中を徘徊するゾンビから逃げ回っている間に、アッシュは中世ヨーロッパへタイムスリップ。しかし、そこには新たな敵が待ち構えていました。現代に戻るため、アッシュはガイコツ兵士と最後の決戦に挑みます。こちらは、チェーンソーと血しぶき付きのドタバタホラーコメディに仕上がっています。
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