IETF、「Atom」標準案を承認
競合シンジケーションフォーマット支持者らとの論争を乗り越え、Internet Engineering Task Force(IETF)は8月17日、データフォーマットの「Atom 1.0」を提案標準(Proposed Standard)として承認した。
AtomはRSSの代替フォーマットで、XMLベースのシンジケーションフィード発行に使われる。
この手のフィードはブログやニュースサイトにおいて、ニュースや記事の見出し・要約を即時配信するためによく使われている。
RSSとAtomは似たフォーマットで、WebコンテンツをXMLフィードとして、ほかのサイトや、リーダーと呼ばれる集約ソフトに配信する。
これらのフォーマットは、近年のブログの台頭に伴って人気を博しており、大手Webサイト運営会社の間でも採用が増えている。
例えば、米Yahoo!は2004年1月にXMLフィードを検索・集約する機能を追加した(2004年2月20日の記事参照)。
両フォーマット支持者間の論争を尻目に、大手のサイトは両方のフォーマットの採用へと動き始めている。
Googleは当初、ブログソフトのBloggerを買収したことでRSSではなくAtomの支持を決めたが、最近RSSへの冷遇をやめ、現在はRSSとAtomの両方を採用している。
Microsoftについては、今後リリース予定のIE 7とWindows VistaにRSSを組み込む計画だ。
各フォーマット支持者間の論争のほかに、IETFの作業部会内でも、承認にたどり着くまでに論争があったことが作業部会概要に記されている。
「作業部会メンバーの中には、この文書の一部の項に対し、いまだ積極的になれない者もいるが、全体としてこの文書を支持することについては、大ざっぱな(あるいは、より良い)総意が得られたと議長らは強く信じている」(IETF作業部会概要)
概要はさらにこう続く。「最も異論の多い部分の中には、きわめて大ざっぱな総意しか得られないものもある。というのも、特にRSSに各種形態が存在し、多くのモデルが実在していることを踏まえると、フォーマット構成要素の設計方法に関して基本的な相違があるためだ」
例えば、特定の項目をAtomの中核部分に取り込むか、拡張機能にするかをめぐる論争があったという。
また、特定の要素あるいは要素の意味的内容に関して、コンテンツ制作者にどこまで自由度を与えるかについても作業部会内で論争が起きた。
「過去数カ月間の作業部会はまさに、(「必須」「推奨」などの要件規定語の意味を定めた)RFC 2119を酷使する場だった」と概要には記されている。
Proposed Standardは、IETF標準と見なされている。向こう数カ月以内にRFC EditorがAtom 1.0のRFC番号を割り当てる。
この標準の公式テキストはこちら。
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