レビュー
デジ一眼より実用的な“ネオ一眼”――FinePix S9000(2/5 ページ)
高感度な900万画素
見た目や質感はよいとして、肝心の中身はというと、CCDは1/1.6インチの900万画素「スーパーCCDハニカム」。「FInePix F10」(以下、F10)で採用されたCCDの兄貴分みたいなもので、ちょっとでかくて画素数が大きい。珍しいサイズだが、ハイエンド機の2/3インチはいわば「1/1.5」なわけで、1/1.6インチはそれよりちょっと小さいくらい。ISO感度はF10と同じくISO80から1600までだ。
モードダイヤルにあるのはPASMのマニュアル系ポジションと、フルオート、さらにシーンポジションだが、そこに「ブレ軽減」モードと「ナチュラルフォト」モードがある。この2つの特徴は、必要に応じて容赦なくISO800まで増感してくれること。
ナチュラルフォトモードは「FinePix F10」や「FinePix Z1」のと同じで、手ブレしない程度のシャッタースピードを維持しつつ(それはズーム位置によって変わる)ISO感度を上げていってくれる。「ブレ軽減」モードはできるだけ高速シャッタースピードを維持しようとするため、増感のタイミングが速い。上限はISO800なので暗いところではどちらも同じだが、昼間でも必要に応じて増感してくれるので、スポーツを撮るときは「ブレ軽減」、普段は「ナチュラルフォト」と使い分けたりできる。
気になるのは、F10のナチュラルフォトモードはISO1600まで増感してくれたのに、S9000はISO800止まりなこと。どうやらISO1600はマニュアル時しか選べないようだ。気になってF10と撮り比べてみると、ISO1600ではF10の方がノイズが少なかった。S9000で一番残念だったのがここ。個人的には900万画素まで増やさなくていいので、F10と同等の高感度を実現して欲しかったと思う。
でもISO800までで使うならS9000は実によい。リアルフォトテクノロジーのおかげで偽色ノイズはうまく抑えられていて実用的に使える。発色はきれいだしオートホワイトバランスもおおむね満足できるし、ディテールも900万画素らしい表現力を見せてくれる。ちょっとハイコントラストでダイナミックレンジが狭いかなと思うが、この辺は作例を見てもらいたい。
速度も上々。起動時のレンズ沈胴動作がないため起動も実測で1秒程度と非常に速い。AFもパッシブAFが効くのか明るいところではけっこう高速。その代わり、暗いところでは、強力な緑色のAF補助光が発光するものの、ピント合わせに2秒以上かかることがある。時間はかかってもしっかり合わせようとしてくれるので暗いところで高感度で撮りたいときはちょっと粘るべし。
S9000の操作はハイエンド機らしく、電子ダイヤルを中心にしたもの。絞りやシャッタースピードのほか、露出補正、内蔵フラッシュのモード、連写モードをボタン+電子ダイヤルでセットする。
フォーカスモードはボディの左側。さらにINFOボタンもあり、これを押すことでディスプレイ表示情報をコントロールできる。
それ以外は従来のFinePix同様メニューを使う。Fメニューでは画像サイズとISO感度など。MENUではホワイトバランスや彩度・コントラスト・シャープネスの強弱などを指定可能だ。上面にはホットシューもある。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
メルカリ、梨の転売疑惑に「盗品の出品は確認されず」 誹謗中傷には利用制限も
-
2
Anthropic、「Claude Opus 5」公開 Fable 5に迫る性能を半額で――サイバー安全策は緩和、拒否時は自動フォールバックも
-
3
「iPhone高騰」はこれからも続く? 中国CXMTに近づくApple、メモリ競合へのけん制が不発に終わりそうなワケ【後編】
-
4
「ニューロマンサー」実写ドラマ、Apple TV+で2027年1月配信開始へ
-
5
検索結果に「詐欺ではありません」と表示させる詐欺手口、警視庁が注意喚起 AI要約も餌食に
-
6
「こんなのに追われたら……」急斜面もやすやす爆走、中国製の車輪付き四足ロボのデモ動画が話題 最高時速20km超
-
7
海外の新作バカゲー「電車アタック」にマンガ家が感心した理由 ブッ飛んだ内容と完成度の高さ、そして“日本”
-
8
「めっちゃカメレオン」公式Discord乗っ取り 担当者PCがマルウェア感染、管理者が全員BANに 現在は復旧
-
9
暑さ対策が熱い! 「猛暑対策展」で感じた、転んでもただでは起き上がらない日本人のエネルギー
-
10
スーパーに並んだ「ごちゃごちゃ生成AIポップ」が物議 “看板王”こと、きぬた歯科院長「これはアリ」
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR