野球とITの融合で何が変わる?(1/2 ページ)
「ソフトバンクがITを使うのは当たり前。ただ、“ITをやる”ことが目的ではない。ITを使って、野球の新しい楽しみ方を提案していくことが目的」
そう話すのは、福岡ソフトバンクホークスマーケティング企画本部の藤平大輔氏だ。ソフトバンクグループでは、今年の1月に球団経営に着手して以来、ITを使ったさまざまな試みをしている。野球の世界にITを持ち込むことで、何を目指し、何が変わるのか? 福岡ソフトバンクホークスマーケティング企画本部に聞いた。
30台のカメラで試合をネット生中継
1つ目の試みは、ソフトバンクホークスの主催試合をインターネットでライブ中継する試み「BaseballBroadbandTV」。BaseballBroadbandTVには2種類あり、CS放送をそのままネットで流すもの(専用アプリケーションをインストールすれば誰でも視聴可能)のほか、Yahoo!BBの会員向けに、会員専用のコンテンツを用意している。
会員専用コンテンツの目玉は、ヤフードームの各所に設置された全30台のカメラを使った中継。ユーザーは、カメラを切り替えながら好きな試合で試合を観戦できる。現在、1試合あたり約5万のアクセスがあるという。
ファンクラブの年会費をオークションで決める
2つ目は「Yahoo!オークション」を利用した、ファンサービスである。ソフトバンクホークスの公式ファンクラブ「クラブホークス」は、メルマガを受信できるフリー会員から始まり、ジュニア会員(年会費1500円)、スタンダード会員(年会費3700円)、ゴールド会員(年会費3万円)、プラチナ会員(2000人限定、年会費15万円)、ダイヤモンド会員(50人限定)と、6つのプランに分けられている。
2005年4月には、この中で最も特典が多い、ダイヤモンド会員の年会費をYahoo!オークションにかけ、ファンクラブの年会費をオークションで決める、という企画を行った。最高落札価格は30万2007円。
オークションを利用した試みにはもう1つ面白いものがある。ヤフードーム内にあるVIPルーム「スーパーボックス」の一部を改装。人気選手にちなんだアイテムが並ぶ個室「プレイヤーズルーム」を作り、その利用料をYahoo!オークションで落札・販売するということも行っている。
スーパーボックスは年間契約で、価格帯は900万~1900万円程度。この手のVIPルームはどこでもあるが、企業などが通年で借りるもので、個人に開放されることはまずなかったものだ。
プレイヤーズルームがあるのは、松中信彦、城島健司、川崎宗則などの5選手。ユニフォームやバット、グローブなど選手のサイン入りグッズやポスターが並ぶ部屋で野球を観られるという珍しい企画だ。プレイヤーズルームの定員は8名で、Yahoo!オークションで平均8万円程度で落札されており、「ディナー付きのプランなどもある。女性ファンに人気があり、リピーター率はかなり高い」(ソフトバンクホークスマーケティング)という。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
「Xが情報収集に役立たない……」熊本地震で不満の声続出 「Twitterを返して」
-
2
メルカリ、梨の転売疑惑に「盗品の出品は確認されず」 誹謗中傷には利用制限も
-
3
「こんなのに追われたら……」急斜面もやすやす爆走、中国製の車輪付き四足ロボのデモ動画が話題 最高時速20km超
-
4
検索結果に「詐欺ではありません」と表示させる詐欺手口、警視庁が注意喚起 AI要約も餌食に
-
5
はてな、11億円流出の調査報告書を公開 偽警察、口外禁止、残業・休出200時間超、孤立……ほころびが連鎖
-
6
Z世代に聞く次の流行、「AIイラスト」が1位に 「Claude Code」も上位
-
7
東野圭吾さん死去、Xなどで追悼相次ぐ 「ガリレオ」など数々の人気作、エンジニアから転身
-
8
NVIDIAやMicrosoftなど30社超、オープンAIの防御ツール共同開発の「Open Secure AI Alliance」設立
-
9
農水省の“クソダサ”ポスター話題 「AIよりよっぽど良い」の声も 担当者に狙いを聞いた
-
10
「あ、その情報メモしたい!」を叶えるワイヤレスイヤフォン、Nothing「Ear (3a)」
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR