MP3tunes、iTunesに「穴」を開けるストレージサービス「Oboe」立ち上げ

 MP3.com、Linspireの創始者でiTunes対抗に意欲を燃やすマイケル・ロバートソン氏率いるMP3tunesは11月30日、iTunesなどの音楽ライブラリをオンライン上に保存し利用することができる「Oboe」というサービスを開始した。

 MP3tunesのマイケル・ロバートソンCEOは、「5年もすれば、すべての音楽コレクションをどこにでも持ち歩くのはポケットいっぱいにニッケル銅貨をつめこむのと同じくらい古くさい行為とみなされるようになるだろう。自分の音楽は安全な状態でオンラインに置いておき、音楽を聴く時にはどこからでも同期したりストリーミング再生したりする方が理にかなっている」と述べている。

 OboeはMac OS X、Windows、Linuxの各プラットフォームに対応し、Oboeソフトウェア、Firefox用プラグインにより、オンラインストレージに保存した楽曲のストリーミング再生、デバイスとの同期(これは有償版のみ)などが可能になる。iTunesからオンライン上のストレージを透過的に操作できるプラグインも用意されている。

 このオンラインストレージをMP3tunesでは「オンラインロッカー」と呼んでおり、自分のアカウントを使ってログインしたPCから保存した楽曲をストリーミング再生することができる。対応音楽フォーマットはMP3、WMA、AAC、Ogg Vorbis。

 有償版はデバイスとの同期、無制限のストレージ容量とトラフィック、高音質でのストリーミング再生といった特典があり、年会費39.95ドル。

 iTunesからオンラインストレージへのアクセスにはAppleが開発したネットワーク接続プロトコルBonjour(旧名称Rendezvous)を使い、アップロードされた楽曲はiTunesの「共有されている音楽」項目の「Oboe Locker」に表示され、楽曲、プレイリストのストリーミング再生が可能になる。

 しかし、この音楽共有機能は本来、同一セグメント内に制限されているもので、Oboeはこの機能に「穴を開けた」と言える。iTunes 4から導入されたこの機能は当初、インターネット上の全アドレスで使える仕様だったが、音楽海賊行為の懸念が生じたため、LAN内でのみ機能するよう制限がかけられている

 iTunesのDRMをクラックしたことでも知られるノルウェーの著名ハッカー、「DVDヨン」ことヨン・ヨハンセン氏が、このMP3tunesに入社し、Oboeプロジェクトに従事していることがロバートソン氏のブログで公表されている。

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