今年もいろいろありました
「音楽とIT」で2005年を振り返る(後編)(1/3 ページ)
前回はiPod Shuffleの発表に始まり、ポータブルプレーヤーの多様化までを上半期の出来事としてふり返ってみた。ここからは下半期の出来事をふり返ってみたい。
7月――ポッドキャストの普及、iTMS開始の足音が聞こえる
7月4日にリリースされたiTunes 4.9がポットキャスティングをサポート。「音声版ブログ」として北米エリアを中心に人気が高まっていたが、iTunesでサポートされたことから日本でも一気にメジャーな存在になった。ストリーミング型のネットラジオとは異なり、好きな時間に好きなデバイス(iPod以外でも)で聴くことが可能になったほか、iTunesというメジャーなソフトがサポートしたことで、ニフティや吉本興業、FM東京などメジャー企業も配信を開始した。
米Apple Computerが、iTunes Music Storeの国内運営を行う100%出資子会社「アイチューンズ株式会社」を設立したのも7月の出来事。エイベックス・グループ・ホールディングスが楽曲提供を行うことも明らかにされたが、具体的な開始時期や他レーベルの参加については発表されず。クラシックファンにはおなじみのNAXOSも音楽配信サービスへの参入を発表するなど、依然として音楽配信を巡るニュースも多く見られた。
4月に「iPodから金を取れ」と主張した音楽関連7団体が会見を行ったのもこの月。日本音楽著作権協会の吉田茂 理事長や日本音楽作家団体協議会の川口真 理事らが「iPodなどを私的録音録画補償金制度の対象としないのは文化芸術の振興を妨げる。速やかに政令指定すべきであると考えている」などと気勢をあげた。
8月――“黒船”iTunes Music Storeがスタート、老舗ブランドの終焉
“ようやく”という感すらあったiTunes Music Storeの開始は8月4日。都内で行われた発表会には米Apple ComputerのCEO、スティーブ・ジョブズ氏も登場し、サービス開始を祝った。開始時には15のレーベル、100万曲が用意されたが、楽曲のジャンル分けに不備が発見されたほか、人気アーティストを多くか抱えるソニー・ミュージックエンタテイメントが参加していないなど、不満の声も聞こえた。
そのほかの音楽配信サービスに関する話題も豊富だった。エイベックスが携帯電話向けサービス「ミュウモ」と連動する「@music ミュゥモ」を発表したほか、米Napsterとタワーレコードが合弁会社「ナップスタージャパン」を設立し、サブスクリプション型サービスを2006年春に開始すると発表した。iTunes Music Storeの開始に伴い、各社が独自性を打ち出し始めた時期といえる。
ソニー・ミュージックエンタテイメントが同社のコピー制御機能付きCD「レーベルゲートCD2」で出荷された製品を、CD-DAで再出荷することを決定したのも興味深いニュースだった。
残念な話題もあった。MP3プレーヤーの老舗ブランド「Rio」が販売終了となったのも8月の出来事。デジタルオーディオプレーヤーのコモディティ化と低価格化が進む中、勝ち負けが見えてきたことの表れともいえる。
9月――決戦は9・8。「復活のウォークマン」と「大胆なほどに薄いiPod」
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
メルカリ、梨の転売疑惑に「盗品の出品は確認されず」 誹謗中傷には利用制限も
-
2
Anthropic、「Claude Opus 5」公開 Fable 5に迫る性能を半額で――サイバー安全策は緩和、拒否時は自動フォールバックも
-
3
「iPhone高騰」はこれからも続く? 中国CXMTに近づくApple、メモリ競合へのけん制が不発に終わりそうなワケ【後編】
-
4
「ニューロマンサー」実写ドラマ、Apple TV+で2027年1月配信開始へ
-
5
「こんなのに追われたら……」急斜面もやすやす爆走、中国製の車輪付き四足ロボのデモ動画が話題 最高時速20km超
-
6
海外の新作バカゲー「電車アタック」にマンガ家が感心した理由 ブッ飛んだ内容と完成度の高さ、そして“日本”
-
7
検索結果に「詐欺ではありません」と表示させる詐欺手口、警視庁が注意喚起 AI要約も餌食に
-
8
「めっちゃカメレオン」公式Discord乗っ取り 担当者PCがマルウェア感染、管理者が全員BANに 現在は復旧
-
9
暑さ対策が熱い! 「猛暑対策展」で感じた、転んでもただでは起き上がらない日本人のエネルギー
-
10
スーパーに並んだ「ごちゃごちゃ生成AIポップ」が物議 “看板王”こと、きぬた歯科院長「これはアリ」
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR