レビュー
24ミリからの広角レンズを搭載した高倍率機――コダック「P880」(2/4 ページ)
オートフォーカスは、CCDの信号からフォーカスを合わせる機能に加え、測距センサーを装備している。広角側では被写界深度が大きいこともあり、合焦時間は比較的速い。望遠側は決して速くはないものの、測距センサーがあるためか、ピントの合いにくそうな被写体でもしっかりピントが合う。フォーカスが前後に行ったり来たりピントを探すということが少なく、被写体に関係なく同じような時間でピントがあうので、慣れれば問題ないかもしれない。
ただ、随時ピントを合わせ続けるコンティニュアスAFモードはちょっと不可解だ。被写体に向けるだけでピントが合うが、シャッターを押すとピントを合わせをやり直すのだ。しかもシングルモードAFと合焦時間はほとんど変わらない。
コンティニュアスAFにしておくと、動画撮影時に撮影開始後でもピントを合わせ続けてくれるのだが、AF用のサーボモーターの動作音が録画音声に入ってしまう。サーボモーターの音は比較的大きいので、これでは動画の用途は限られてしまう。いろいろ状況や設定を変えて試してみたが、結局コンティニュアスAFのメリットが生かせる状況は見つからなかった。フォローさせてもらえば、コンパクトタイプのデジタルカメラのコンティニュアスAFは、P880と同じような動作をする製品がけっこうあるので、P880だけが極端に劣っているというわけではない。
高精細なEVFを装備
外見は一眼レフタイプのP880は、2.5インチの背面液晶モニターのほかにEVFも装備している。背面液晶の画素数は11.5万画素に対し、EVFは23.5万画素と精細なタイプを採用している。手ブレ補正機構は装備されていないが、EVFを使ってしっかり構えればある程度のブレは抑えられるだろう。背面液晶モニターもEVFも見やすさは必要十分である。
操作性は国産のカメラと同様で分かりやすい。また、ISO感度やホワイトバランス、測光モード、ストロボモードは液晶左に個別のボタンが並んでいるので素早く設定できる。
絞り値やシャッター速度、露出補正、フラッシュ光の明るさ補正は、背面右上のダイヤルで操作する。ダイヤルでシャッター速度や露出補正などの項目に矢印を合わせ、ダイヤル下のSETボタンを押すことで、設定値を変えられるようになる。慣れればEVFをのぞいたままでも操作できるが、操作の工程がやや多すぎるように思う。SETボタンを押すと項目が順に変更され、ダイヤルを回して設定値を変えるというような、もっと簡単に設定を変更する方法もあるのではないだろうか。
内蔵フラッシュはやや機能不足だが外付けタイプが利用可能
フラッシュは内蔵されており、指で開けることで使えるようになる。自分でフラッシュを開けない限り、フラッシュは働かない設定だ。個人的にはフラッシュは自分で使いたいと思ったときだけ光ってほしいので、誤動作しないのはありがたいが、初心者はフラッシュが光らずにブレてしまうという可能性もあるので、自動ポップアップ機能があってもよかっただろう。
フラッシュの利用できる距離は広角で4メートル、望遠で3メートルと、それほど出力は高くない。最近のコンパクトデジタルカメラと同じくらいと考えられる。ただ、外部フラッシュ用ホットシューやフラッシュコネクタがあるので、中上級者は幅広い利用範囲が考えられる。
ISO感度はISO50、100、200、400の4段階に設定できる。ただ、画像サイズを1024×768ピクセルにするとISO感度はISO400、ISO800、ISO1600の中から設定するようになる。ISO1600でもノイズはそれほど多くはないので、画像サイズが小さくてもよいならISO1600が十分に使える撮像感度となるだろう。ただ、大きな解像度でISO400にすると、夜景撮影などではややノイズが気になった。
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