レビュー
ビクター初のハイビジョンレコーダー、「DR-HD400」を試す(4/4 ページ)
本製品はビクター初のデジタル放送対応DVD対応レコーダーということもあってか、無難にまとめた感はある。2番組同時録画ができない、高速ダビング時でも予約録画が実行できないといった競合製品に見劣りする部分もあるが、使い勝手という点では見るべき部分も多い。もちろんヘビーな録画ユーザーには不満も多い製品かと思うが、同社の主張する「楽しいハイビジョン生活」を実現するためのコアとして、十分に役目を果たすだろう。リビングに置いて家族みんなで使うハイビジョンレコーダーとしての資質は十分に備えている。
また、次世代DVDのようにハイビジョンクオリティでリムーバブルメディアに保存できるようになるまでは、本製品のようにハイビジョンコンテンツの入出力の自由度が高い製品に魅力を感じる人は多いはずだ。願わくば、本製品と相互ダビングできるチューナレスのHDDレコーダーをビクター自身が低価格で提供してくれると、本製品の魅力は一気に増すと思う。また今回は機材の都合で動作確認できなかったが、i.Link入出力機能をもったデジタルケーブルテレビのSTBと接続すれば、STB側の予約録画機能を利用してデジタル放送のTS録画も可能なはず。デジタルケーブルテレビユーザーにも良い選択肢となるはずだ。
さて、ITmedia的には伏せても仕方ないと思うので書いておくが、この製品はシャープの「DV-AR12」をベースに開発されたか、製造委託したものだろう。外観はリファインされているし、HDD容量が本製品の方が多い、i.Link端子が2系統準備されているといった相違点はあるものの、パーツの基本配置は共通だし、リモコンのデザインもほぼ同じ、背面のデザインもほぼ共通だ。DVD-RAMに非対応だったり、国産DVD-RWメディアほとんど手がける同社製品でありながら、6倍速メディアへの対応が中途半端になったのも、ベースモデルが対応していない都合だろう。もちろん推測の域はでないことは付け加えておくし、今回もそういった色眼鏡は抜きで評価は行っている。シャープ製品はなかなか貸し出して貰えないため、1から評価するしかないという事情もあるにはあるのだが……。
上記の推測が正しいとして、この製品がビクターらしくないかといえばそうでもない。簡単にいえば、ビクターが協業もしくはOEM供給を受ける相手としてシャープを選択した点は非常に正しいと思う。両者とも家電メーカーであり、想定している製品の購買層が似ているからだ。いたずらに機能を追いかけるよりは使い勝手を重視しており、結果として十分にビクター色を持った製品になっている。もしこの製品を資本関係のあるパナソニックと有る意味安易に協業したり、製造委託を行ったとすれば、まったくもってビクター色のない製品になってしまっていた可能性も高い。
企業としてDVDレコーダー事業を縮小せざるを得ない状況だが、総合AV機器メーカーとしてデジタル放送対応のDVDレコーダーのラインアップは必要であり、結果として他社との協業もしくは製造委託に踏み切ったのは間違いではないと思う。また、3in1といった高付加価値製品の自社開発は続ける方針が変更されていないのであれば、本製品の良い点も大いに取り込んでほしいものだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
「Xが情報収集に役立たない……」熊本地震で不満の声続出 「Twitterを返して」
-
2
メルカリ、梨の転売疑惑に「盗品の出品は確認されず」 誹謗中傷には利用制限も
-
3
「こんなのに追われたら……」急斜面もやすやす爆走、中国製の車輪付き四足ロボのデモ動画が話題 最高時速20km超
-
4
検索結果に「詐欺ではありません」と表示させる詐欺手口、警視庁が注意喚起 AI要約も餌食に
-
5
はてな、11億円流出の調査報告書を公開 偽警察、口外禁止、残業・休出200時間超、孤立……ほころびが連鎖
-
6
Z世代に聞く次の流行、「AIイラスト」が1位に 「Claude Code」も上位
-
7
農水省の“クソダサ”ポスター話題 「AIよりよっぽど良い」の声も 担当者に狙いを聞いた
-
8
東野圭吾さん死去、Xなどで追悼相次ぐ 「ガリレオ」など数々の人気作、エンジニアから転身
-
9
NVIDIAやMicrosoftなど30社超、オープンAIの防御ツール共同開発の「Open Secure AI Alliance」設立
-
10
「あ、その情報メモしたい!」を叶えるワイヤレスイヤフォン、Nothing「Ear (3a)」
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR