“ソーシャルメディア”を目指すYahoo! 創業者が語る「Web2.0」(2/2 ページ)
Googleは「強力な競合」
Web2.0型メディアは、ユーザーやコミュニティによって情報の種類が異なる上、個人が情報発信するため、情報量が莫大になる。「ユーザーが、多くのコンテンツをまとめて使う時代」(ヤン氏)でもあり、コンテンツから必要な情報を取り出す検索サービスも重要になる。
Yahoo!のライバルと語られ、Web2.0の旗手とも見なされるGoogleをどう思うか問われたヤン氏は「検索分野では強力な競合。さまざまなマーケット大きな競合と思っている」としながらも、「Yahoo!は、コミュニティやソーシャルWebなど、検索サービス以上のものを提供できる」と語る。「IT業界は常に競争が激しい。将来何が残るかはユーザーが決める」(ヤン氏)
日本のヤフーは「量から質へ」
日本でもこのほどSNS「Yahoo!360°」(仮称)をスタート。新たに「ソーシャルネット事業部」を設立し、SNSに本気で取り組む。「ネット利用者が情報発信者になる、という動きがかなり進んでいくだろう」とヤフーの井上雅博社長は語り「Flickr」や「del.icio.us」のようなサービスも同事業部で提供していきたいという。
Web2.0で収益がどれほど伸びるか問われた井上社長は「直接には収益に関わらないだろう」としながらも、「Web2.0はユーザーに密着したサービス。ネットが消費者に密着するほど媒体価値が上がり、市場拡大につながるだろう」とした。
「量から質へ」――井上社長はヤフーの今後10年についてこう展望する。「これまでの10年は、量の拡大に注力してきた。いま、日本のネットユーザーの人口は全人口の半分。最高でも2倍にしか伸びない。1人1人の利用を増やしたり、他マスメディアと同じくらいの信頼性を確保するなどして、質を高めていきたい」(井上社長)
Web2.0サービス以外の注力分野は、地域サービスやモバイル事業。それぞれ、新たに事業部を発足させた。
「ネットがリアルに近づいてきた」(井上社長)ため、地域密着型のサービスは伸びると見る。モバイルに関しては「パケット定額制などの影響で、Yahoo!モバイルの閲覧数が急激に増えている」といい、PCと同様に存在感を高めたい狙い。資本参加したボーダフォン向け新事業にも力を入れる。
ヤフーがボーダフォン日本法人に出資したことについてヤン氏は「日本のヤフーにとって大きなチャンスだろう。米Yahoo!も、PC、携帯電話、テレビでシームレスにサービスを提供できるよう努力している。米Yahoo!の携帯向け事業のノウハウも提供できるかもしれない」とした。
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