レビュー;
Windowsの操作性で生まれ変わった新gigabeat――「gigabeat S60V」(2/3 ページ)
Windowsライクな操作インタフェース
対応するファイル形式は音楽がWMA/MP3/WAV/WMA 9 Lossless、動画がWMV、静止画がJPEG。再生可能な最大ビットレートはWMA/MP3が320kbps、WMVが800kbpsとなっている。
転送についてはこれまでの「gigabeat room」ではなく、Windows Media Player 10(WMP10)を利用する。gigabeat roomにはCDからワンボタンでリッピングから転送までを行う「RipRec」など独自の機能も用意されていたが、本体側がWindowsベースとなったことでWMP10のみを転送ソフトとして利用するように改められたようだ。
転送が完了すれば、本製品で再生可能になるが、操作インタフェースはこれまでのgigabeatシリーズからガラリと変わっている。メインメニューには「テレビ」「ミュージック」「ピクチャ」「ビデオ」「ラジオ」などの項目が並び、再生したいメディアを選択する、Windows Media Center Edition(Windows MEC)に準拠した形式になっている。
好みのメディアタイプを選択し、プラスボタン中央の丸ボタンを押せば再生が開始される。「戻る」ボタンを押せばひとつ上の階層に戻り、「スタート」ボタンを押せばどのような操作をしていても、メインメニューに戻る(もう一度スタートボタンを押せば直前の画面に戻る)。
わかりやすいインタフェースだが、若干の注意も必要。ポータブルプレーヤーの中には右ボタンが「決定」を兼ねる製品も多いが、本製品ではあくまでも「決定」は中央の丸ボタンに割り振られている。そのため、音楽を再生しようと目的の曲を探して右ボタンを押しても再生は開始されず、検索画面に切り替わってしまう――ということも起こる(筆者も何度か間違えた)。しばらく操作していれば慣れるのだが、他社製品から乗り換えた直後では戸惑うかもしれない。
音楽再生中の楽曲操作、再生/一時停止、早送り/早戻しなどはすべて右側面のボタンから行い、プラスボタンは画面表示の切りかえのみに利用される。プラスボタンの左右を押すと画面表示を変更可能で、再生モードの切りかえやイコライザの適用/切り替えを行う画面や、アルバム内選曲を行う画面も呼び出せて便利に使える。
iPodのクリックホイールに比べれば利用するボタンが多く、煩雑に感じるかもしれないが、「戻る」「スタート」が独立して用意されているほか、GUI自体がWindows OSやWebブラウザの操作感覚に近いためスムーズに操作できる。
付属のヘッドフォンはお世辞にも高級感あふれるとは言い難いが、見た目以上に音のクオリティは高い。やや高音部でシャリシャリする感じがするものの、低音の押し出しもしっかりしており、全域に渡ってバランスの良いサウンドを再生してくれる。ただ、耳との密着感は今ひとつなので、カナル型を愛用しているユーザーにはしっくりこないかもしれない。
本製品には音質改善機能「H2Cテクノロジー」が搭載されている。これは各種の圧縮音源が圧縮時に失ってしまう高音部(約16キロヘルツ以上)を自動的に補完することで、ファイルサイズの縮小と高音質を両立するという。本製品では「設定」に用意されている「Harmonics」をオンにすることで同機能が有効になる。
再生中でも機能のオン/オフが可能なので、ロックからポップス、ジャズとさまざまなソースで試してみたが、違いはどうもよく分からなかった。普段使わないような低ビットレート(WMA/48kbps)の曲でも試してみたが、明確な違いは認識できなかった。本製品は試作機なので、細部の調整がまだ完全はないのかもしれない。
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