今日から始めるデジカメ撮影術
第54回 手持ち花火と浴衣の関係(1/3 ページ)
夏といえば花火。大きな打ち上げ花火をみんなで観る(撮る)のもいいけれども、家庭用の手持ち花火も捨てがたい。手軽に遊べるし、値段の割に華やかで刹那的なのもまたよい。今回は手持ちの家庭用花火の撮り方を考えてみた。
花火を撮るか人を撮るか
夜の撮影で難しいのは何か。それは暗いこと。当たり前だ。
暗いとピント合わせが怪しくなる。夜の暗さだとそもそもピントが合いづらいし(当たり前といえば当たり前)、背景に街灯なんかがあるとその明るさにつられてそっちにピントが合ってしまう。
だからむやみにシャッターを押してもなかなかうまくいかない。被写体と同じような距離にあるものにあらかじめピントを合わせ、シャッターを半押しにして構図を合わせるのだ。
一番いいのが「花火そのもの」。花火って結構明るいから、花火に火を付けたら花火でピントを合わせ、ちょっとカメラを動かして人も構図に入るようにしてシャッターを切る。これが一番いい。
家庭用の花火ってどれも短時間で燃え尽きちゃうので花火でピント合わせしてる余裕がないってときは、ローソクの火を使ってみよう。最近は、屋外でも消えにくくて大きな花火用のローソクもあるので、そういうのを使うとピントも合わせやすい。
結構アップで撮るのなら、ケータイを使うという手もある。あの液晶は結構明るいからだ。
あとは撮るだけ。フラッシュを焚いて撮るのが一番かんたん。
ただし、フラッシュの光は意外に遠くまで届かないもの。特にISO感度を80や100に固定していたり望遠にしてると到達距離が短くなる。カメラにもよるが広角側なら2~3メートルは平気。全身を撮りたいならちょっと近寄って広角側で撮るのがいい。ISO200くらいに抑さえてフラッシュを焚こう。
次に気をつけるのは「風向き」。
強風時は論外として、普通の時でも常に微風は吹いているもの。できるだけ風は横から吹く方向で、それも花火を持ってる人の顔が風上にくるように。
これは結構大事。煙が顔にかかっちゃうとだいなしなのだ。
ちなみにこれなんかはフラッシュが弱い(正面に花火があるからカメラが明るさを勝手に判断して弱く焚いたのだ)、ピントが合ってない上にブレて、しかも煙が顔にかかりまくりという三重失敗写真。こうならないよう気をつけよう。
さて、普通にフラッシュを焚くとだいたいシャッタースピードは1/60秒くらい。そうするとうまくいっても花火の火花があまり伸びてなくて寂しい。火の粉がぱーっと花のように広がるから花火なのだ。
というわけで、三脚を用意すべし。
これは三脚を使い、フラッシュをスローシンクロモードで焚いたもの。スローシンクロは文字通り「遅いシャッタースピードでフラッシュをシンクロさせる」という意味。シャッタースピードを遅くしてそれに合わせてフラッシュの光量も弱めにして撮りますよってことだ。これだと、人はそれなりに明るく写るし、シャッタースピードが遅い分火花の軌跡もそこそこ写るわけである。
フラッシュを焚かないで花火の光だけで撮ると
こんな風になっちゃう。花火はきれいだけど、人はちょっと暗い。
手持ち花火でも同じくスローシンクロで。
あとは花火がいい感じに火花を散らすタイミングで撮ればいいだけだが、これがなかなか思うようにいかなかったりするのである。
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