ファーストルック
新「メタブレイン・プロ」にみる画質アプローチの変化(1/3 ページ)
東芝が発表した新しいREGZAには、同シリーズ最大の特徴である映像エンジン「メタブレイン・プロ」の最新バージョンが搭載されている(発表記事)。フルHDパネルを採用する画質重視の「Z2000」シリーズはもちろん、HDD内蔵の「H2000」シリーズ、価格性能比重視の「C2000」シリーズにも新メタブレイン・プロが搭載されている。
では新しいメタブレイン・プロは、従来版とどのような違いがあるのだろうか。製品版相当という「Z2000」の37インチモデルで、その効果を見た。
メタブレイン・プロの役割とは?
メタブレイン・プロとは、東芝REGZAシリーズに搭載されている映像エンジン全体を指したものだ。この中にはデジタル放送のデコードを行うMPEGデコーダーや、4th Mediaにアクセスしたり、EPGなどのユーザーインタフェースを表示するプロセッサ、メモリなどの回路も含まれている。
これがすべてのシリーズで採用されているということは、フルHDの最上位モデル向けに開発されているMPEGデコーダーなどの回路が、コストダウンされることなく、そのままC2000シリーズにも入っていることになる。一部、WXGAパネル採用の他社テレビには、MPEGをフルデコードせずに表示する“なんちゃってハイビジョン”機もあるが、メタブレイン・プロ搭載機はすべて同じエンジンを使っているため、少なくとも映像処理部分の質はハイエンドからローエンドまで同一と考えていい。
とはいえ、メタブレイン・プロ最大の特徴は、階調性に優れた高ビット処理パイプラインや豊富な画質調整パラメータ、そして画質調整を“適応的”に施すための豊富な分析能力にある。映像をさまざまな切り口で分析し、それに対して最適な画質調整をフレーム単位で自動的に施すことで、あらゆるシーンを美しい映像として見せてしまう。
いわゆる“モニタ”的な画質を目指すのではなく、その場、その場で適した絵に見えるように調整してしまおうというわけだ。このため、REGZAシリーズの画質モードを、よりマニアックな設定(映像プロなど)にするほど、画質の自動調整が弱く働くようになっている。
とはいえ、基本は“映像を壊さない範囲で”自動調整すること。初代メタブレイン・プロのZ1000では、液晶テレビで問題となりがちな階調性を優先した設定を採用し、自動調整に関しては、その効果は控えめ。“味付け”程度に抑えられていた。
映像の自動調整は、例えていうならば、各シーンごとにフォトレタッチで写真を整えているようなものだ。フォトレタッチソフトで自動調整を行ってみると、判断が正しいことも、正しくない場合もある。正しくない場合は結果として、見栄えが悪くなることさえある。このため、Z1000では保守的な動作にとどまっていたのである。
新メタブレイン・プロで大きく変化したのはこの点で、より積極的に自動調整が行われるようになった。これは“より積極的に自動調整を行っても、絵が壊れないようになった”からである。その原因と結果を、実際の映像で確認してみた。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
かっぱ寿司「配布前のコラボグッズ、フリマで買わないで」 プリキュアコラボ発表日に注意喚起
-
2
「食事量は1日1200kcal以下、でも肥満」な人を14日間追跡調査 痩せない理由は……米コロンビア大などの研究
-
3
本物そっくり“AI生成レシート“が経費精算の脅威に マネフォ「自力で見破るのは難しい」 企業はどう備える?
-
4
「菜の花がおかしい」――イラストレーター制作うたうマラソン大会ポスターに指摘相次ぐ 事務局がAI使用明かす【訂正あり】
-
5
農水省の“クソダサ”ポスター話題 「AIよりよっぽど良い」の声も 担当者に狙いを聞いた
-
6
幻の「ちいかわ」コラボ第3弾皿、捨てちゃうの? くら寿司に聞いてみた
-
7
iPhone 18シリーズ発表、今年はPro・Pro Maxのみ なんと“無印”なし 価格は21万9800円から
-
8
「iPhone Duo」発表 Apple初の折りたたみスマホ 36万4800円から
-
9
藤井風のリサイタル、公式サイトがインターネット老人会すぎると話題 公民館のチラシみたいだけど東京ドーム開催
-
10
「ペンギンを返して」→「3匹全部採用して」 批判殺到のSuica新キャラ、ファンアートが空気を変えた? SNSの声
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR