DLPプロジェクターの賢い選び方
今年オススメの最新DLPホームシアタープロジェクター(前編)(1/2 ページ)
2006年も11月半ばと年の瀬も近づき、年末商戦も激化してきた。ホームシアタープロジェクターでは、安価になった720p DLP機や機種バリエーションが増加してきた1080p DLP機に興味アリという読者もいることだろう。都市部では、店頭やAV機器販売イベントなどで最新機種の比較デモも開催される。
「DLPプロジェクターの賢い選び方」を探る今回の短期連載。DLPホームプロジェクターを取り巻く状況の変化をまとめた前回の記事に続き、今回はAV評論家の小原由夫氏と本田雅一氏に集まっていただき、今年注目の最新DLPホームシアタープロジェクターについて対談していただいた。
今年の家庭向けプロジェクターのトレンドは?
――まず、今年の年末商戦向けDLPホームプロジェクターの主なトレンドについて、それぞれ話をいただけますか?
小原: 三菱電機のLVP-HC1100、LVP-3100といった720p対応のDLP機が昨年に引き続いて人気を呼びそうなことに加えて、マランツのVP-11S1などフルHDで100万円オーバーの製品まで揃い、DLPはラインアップとして幅広くなりましたね。一方で透過型液晶パネルを用いた製品が、おおむね30万円台半ば。それよりも少し高めの価格帯に反射型液晶パネル採用機が並び、やはりフルHDに対応しています。
本田: 三菱電機製のDLP機は、いずれも昨年よりも色味が改善され、さらに画質が向上した上、実勢価格は下がってきていますから、かなりお買い得ですね。フルHD対応機がマランツだけでなく、シャープのXV-Z21000、ベンキューのW10000、オプトマのHD81と、価格や好みで選べるようになってきたというのも、状況の変化をよく表していると思います。透過型、反射型の両液晶方式とも合わせ、いよいよ本格的にフルHD時代になってきたというのが今年の大きなトレンドでしょうね。
小原: いろいろなプロジェクター用デバイスが市場を分け合っている中で、実はDMD素子を使うDLPは価格の振れ幅がもっとも広い。製品のコンセプトもエントリークラスからハイエンドまで実に幅広く揃っています。これはDLPの特色ですね。透過型液晶は低価格路線ですし、反射型液晶は高級路線。そういったかたよりがDLPにはありません。
本田: フルHD化が急速に進んだことで、720p対応機が忘れ去られているような印象もありますが、実は熟成されて高画質化が進み、価格が下がっているのに絵は良くなってきていますよね。
小原: これまではコントラスト最優先で、階調性や使い勝手、カラーホイールで色を作るといったこともあり、DLPは一種独特で、他方式とは比べにくい印象がありましたが、価格も下がり、様々な改良が施されたことで、いくつかのエクスキューズを考えなくても済むようになっています。実際、三菱のHC1100などを見ると“これでいいんじゃない?”と思いますよね。もちろん、上を見ればキリがないのですが。
本田: HC1100は本当にお買い得ですよね。スペック上のコントラスト比は低いのですが、単にアイリスが動かないだけですから、光学回路そのものの質が低いわけでもありません。多少絵作りに違いは見られますが、上位機種とほとんど変わらない。
小原: HC1100、HC3100はディテール感や精細感はもちろん、見た目のS/N感が改善され、本当に素直な画質になりました。これは映像マニアが見ても十分納得できるレベルです。2~3年前の低価格DLPとは全く比較にならない。
本田: S/N感という意味では、暗緑パートをカラーホイールに使用したハイエンドの720pプロジェクターと同じぐらい、暗部の誤差拡散ノイズが気にならない。以前はこのぐらいの画質に100万円ぐらいの投資が必要だったのですから、隔世の感があります。
小原: DLPにはどうしてもカラーブレーキングという問題がついて回りますが、これが見えないという人には本当にHC1100はお買い得。一方、兄貴分のHC3100はカラーホイールの5倍速対応が可能ですから、HC1100ではカラーブレーキングが見えてしまうという人にはこちらがいいですね。
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