レビュー
カメラ好きにはたまらないハイエンド広角デジカメ――リコー「Caplio GX100」(4/6 ページ)
グリップ部のダイヤルと、ADJ.ボタンを兼ねたレバーの組み合わせで各種操作が可能だ。また上面に機能割り当てが可能なfnボタンも配置された。
ADJ.機能とFnボタンで合計5つの機能を割り当てられるので、露出補正やホワイトバランスなどよく使う機能を割り当ててやるといい。指が慣れれば、グリップしたままさっと露出補正、ホワイトバランス、ISO感度などを変更できるようになるだろう。
上面のモードダイヤルには好きな設定を割り当てられるマイセッティング1と2が追加された。さらにシーンモードにはCaplio風にポートレートや風景などが追加されている(ただし、「Caplio R6」(レビュー)で採用された顔認識機能はない)。
メディアはSDメモリーカードでSDHC対応。バッテリーはGR Digitalと同じリチウムイオン充電池(CIPA規格で約380枚と持ちもよい)で、単四形電池2本での駆動も可能だ。
凝った撮影をしたい写真好きにお勧め
実際に使ってみると、結構きびきびと動作するし、グリップもしやすい。しっかり構えたいときはEVFをつけると意外に自然に構えられる。ちょっと上に飛び出る分、いい位置になるのだろう。これは意外な発見。
写りもやや暗部のざらつきやAWBの精度が気になるが、リコーらしいシャープさ。特に光の条件がいいとハイコントラストのキリッとしたいい描写を見せてくれる。
グリップ部のダイヤルのおかげで絞りやシャッタースピードのセット、マニュアル露出時の設定もすぐ行えるため、凝った撮影にも対処してくれる。あとはADJ.レバーを倒すだけで露出補正が働くようにできればもっとうれしかったか。
絞り優先AE時にズーミングを行うと、絞り値が勝手に変わってしまうなど気になる点はあったが、コンパクトデジカメとしてはすぐれた操作性だ。
同クラスのCCDを使ったハイエンド機としては、キヤノンの「Powershot G7」があるが、キヤノンにはこってりした記憶色っぽい色の豊かさがあり、リコーはやや硬めだがディテールの描写にメリハリがあって、しゃきっとした絵を出すかわりに色はナチュラル系。絵作りにこだわる人はその辺の差を気にした方がいいだろう。
ただ、GX100にはRAWとJPEGの同時記録機能があるので、これを使えば自分好みの絵作りも可能だ。RAWデータはDNGなのでAdobe系のソフトで現像できる。
価格は実売平均で7万円台後半とコンパクトとしては高めだが(低価格一眼レフが買えてしまう値段だ)、ハイエンドらしい質感、24~72ミリの超広角系ズームで厚さ25ミリというスリムさ、リコーらしい描写力を考えれば、5万円以下のモデルとはワンランク違う質感や写りを楽しめる。
90度傾くユニークなEVFやスクエアフォーマット、超強力なマクロなどを組み合わせてGX100ならではの写真が撮れる強い個性は魅力的。
子供を撮りたいファミリーより、写真好きで、旅行スナップや日々の撮影散歩、凝った趣味の撮影を行いたい道楽人。そんな人向けスリムハイエンド広角デジカメとしてイチオシである。買ったら毎日持ち歩きたくなるに違いない。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
メルカリ、梨の転売疑惑に「盗品の出品は確認されず」 誹謗中傷には利用制限も
-
2
「Xが情報収集に役立たない……」熊本地震で不満の声続出 「Twitterを返して」
-
3
「こんなのに追われたら……」急斜面もやすやす爆走、中国製の車輪付き四足ロボのデモ動画が話題 最高時速20km超
-
4
検索結果に「詐欺ではありません」と表示させる詐欺手口、警視庁が注意喚起 AI要約も餌食に
-
5
Z世代に聞く次の流行、「AIイラスト」が1位に 「Claude Code」も上位
-
6
東野圭吾さん死去、Xなどで追悼相次ぐ 「ガリレオ」など数々の人気作、エンジニアから転身
-
7
はてな、11億円流出の調査報告書を公開 偽警察、口外禁止、残業・休出200時間超、孤立……ほころびが連鎖
-
8
NVIDIAやMicrosoftなど30社超、オープンAIの防御ツール共同開発の「Open Secure AI Alliance」設立
-
9
「あ、その情報メモしたい!」を叶えるワイヤレスイヤフォン、Nothing「Ear (3a)」
-
10
農水省の“クソダサ”ポスター話題 「AIよりよっぽど良い」の声も 担当者に狙いを聞いた
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR