「検索連動だけがAdWordsではない」――リッチ化するGoogle広告
「検索連動だけがAdWordsではない」――Google日本法人は12月14日、同社の売り上げの99%を占めているという広告事業について説明した。検索・コンテンツ連動テキスト広告のイメージが強い「AdWords」「AdSense」だが、広告主が掲載先を選べる仕組みや、動画やミニゲームを広告にする仕組みも備え、大手企業のブランディング広告にも利用できるとアピールする。
Googleの広告プログラムには「AdWords」と「AdSense」がある。AdWordsは広告主向け、AdSenseは広告を掲載するサイトオーナー向けの呼び名だ。「『AdWords=検索連動広告』と誤解されるが、検索連動以外の広告も含まれる」(同社セールスプランニンググループの高広伯彦シニアマネージャ)
広告フォーマットは、(1)テキスト、(2)静止画、(3)動画、(4)ガジェット――の4種類ある。ガジェットはFlashを使った広告で、ミニゲームなどインタラクティブな広告を製作できる。
配信方法は(1)検索連動、(2)コンテンツ連動、(3)プレースメントターゲット――の3種類。プレースメントターゲットは、広告主が掲載先を選べる仕組みだ。掲載したいサイトのジャンルやキーワードを入力すると、関連するサイトを一覧表示。ふさわしいサイトを選んで出稿できる。
検索連動広告やコンテンツ連動広告は一般的に、予算の限られた中小企業が、特定の商品などを効率的にアピールする手段に向き、大手企業のブランディングには向かないとされてきた。閲覧者の興味に近い広告を掲示できる一方で、広告がどんなサイトや検索結果の上に露出するか分からず、ブランドイメージを損ねる可能性があったり、検索・コンテンツ連動広告で主体となっているテキスト広告では、イメージを訴求しにくいといった理由が背景にある。
高広シニアマネージャは「プレースメントターゲットなら、広告主に出稿サイトを選んでもらえる。コンテンツ連動でも『こういったサイトは除外してほしい』という指定も可能になった。動画やガジェットでリッチな表現もでき、ナショナルクライアントからの問い合わせが増えている」と語り、大和ハウス工業やバンダイネットワークスなどの出稿例を紹介する。
Googleとは対照的に、ブランディング広告を得意としてきたヤフーはこのほど、個人サイトやブログに広告配信できる「アドパートナー」を発表。AdSenseの得意分野に踏み込んできた(関連記事参照)。アドパートナーはまず、行動ターゲティング広告を導入。閲覧者のYahoo!JAPAN内での行動をCookieで把握し、配信する広告を決める。
Googleは、ヤフーのこの動きについて「他社サービスについてコメントする立場にない」としたが、行動ターゲティング広告には参入しないという。「Googleには、ユーザーの利益にならないCookieは使わないというポリシーがある。今後も行動ターゲティングは行わないだろう」(高広シニアマネージャ)
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