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ヤフー、個人ブログにも行動ターゲティング広告配信

» 2007年12月13日 21時20分 公開
[岡田有花,ITmedia]

 ヤフーは12月13日、個人Webサイトやブログに広告配信し、サイトオーナーと広告収入をシェアする「アドパートナー」を始めた。第1弾として行動ターゲティング広告を配信。広告ページ表示回数(インプレッション)に応じて報酬を支払う。

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 広告掲載したいサイトオーナーはまず、サイトやブログの審査を申請。「公序良俗に反しない」などといった審査基準をクリアしていれば、広告を掲載できる。

 配信する広告は、閲覧者の行動履歴を分析し、興味に合う内容を表示する行動ターゲティング広告。閲覧者がYahoo!JAPAN内で過去に閲覧したサイトや検索キーワードから、配信する広告が決まる。例えば「Yahoo!音楽」を好み、特定のアーティスト名で検索した経験のある閲覧者には、そのアーティストのCDの広告を表示する――といった具合だ。

 サイトオーナーは、広告表示回数に応じて報酬が受け取れる。報酬は1000ページビュー当たり数十円程度。Yahoo!ポイントか現金で受け取る。Yahoo!ポイントは1ポイントから。現金の場合は1000円以上からで、Yahoo!ウォレットで受け取ることになる。

 来春からは、サイトコンテンツに連動したテキスト広告も配信する予定。子会社のオーバーチュアやブレイナーのシステムを利用したクリック課金型広告や、バリューコマースの仕組みと連動したアフィリエイト広告も順次導入する。携帯電話サイトへの対応や検索連動広告の導入なども、今後進めていく。

画像 Yahoo!ウェブオーナーセンター

 個人サイトやブログ広告では、Googleの「AdSense」など他社が先行している。同社の武藤芳彦広告本部長は「他社のサービスはクリック回数保証型(CPC)が多いが、当社は表示回数保証型(CPM)、成果報酬型(CPA)など多様な広告形態を提供できるのが強み」とアピール。2009年までに50〜60万サイトへの導入を目指す。

 また同日、サイト運営者向けポータル「Yahoo!ウェブオーナーセンター」を開設した。「Yahoo!ジオシティーズ」や「Yahoo!ブログ」の利用方法、アクセスアップ術などを紹介。アドパートナーについても紹介する。

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