ピュアオーディオの世界へようこそ(2)
「S2000シリーズ」にみる“オーディオのヤマハ”の復活(1/2 ページ)
ヤマハが昨年末に出荷を開始した、同社としては久々となるピュアオーディオコンポーネントの「S2000シリーズ」を試聴した。ヤマハは一昨年に発売した新スピーカーブランド「Soavo」を皮切りに「オーディオのヤマハ」復活に向け、着々と準備を進めてきた。
同社は今後、S2000シリーズをトップエンドの製品として位置付け、さらに低価格コンポーネントも含めて2チャンネルオーディオ機器のラインアップを構築していくという。その新しい枠組みの中にあって、最上位を担うS2000シリーズの役割は大きい。
さっそくプリメインアンプの「A-S2000」を中心に、CD/SACDプレーヤーの「CD-S2000」を含めて見ていくことにしよう。
クラシカルで上品なデザインに隠された“熱さ”
両製品、とくにプリメインアンプのA-S2000を見ると、どこかクラシカルな印象を受ける人も多いだろう。もちろん、これはヤマハ自身も“狙った”もので、新しさと伝統の両方を1つのフェイスで実現しようとしている。シンプルさと、高音質を実現するためのノウハウを両立した設計がなされている。
例えば縦型の3連つまみは、それぞれトーンコントロールとバランス調整だが、トーンコントロールつまみはセンター位置のクリックに合わせると内部のリレー回路が働き、自動的にトーンコントロール回路をバイパスするよう設計されている。
またオーディオミュートは、単に追加アッテネータを挟んでおいて有効にさせるといった手法ではなく、ミュートをオンにするとボリュームがモーターで絞り込まれて音を小さくするといった凝った設計を採用した。
単に懐古趣味的な、かつてのオーディオブームに見られたヤマハのパネルフェイスデザインを復刻するだけでなく、機能性と音質の両面にもいかせるよう各所に配慮しているのである。
その気遣いは、例えばオーディオ機器にとって非常に重要な(しかし目立たない)部分にまで及んでいる。筐体のフットは一見、通常の金属インシュレーターに軟質素材を貼り付けただけのように見えるが、実は中央部はマグネットで取り付けられたスパイク受けとなっている。
スパイクを採用することで、高域の透明感や解像感、それにシャープな音像を得ながら、一般的な普及型オーディオ機器と同様のイージーな設置性を両立させようと考えられたもので、かつてのハイエンド機器「GTシリーズ」に採用されていたものと基本的に同じである。なお、このスパイク受けを外し、スパイクのみで設置した方が、音はスッキリと伸びやかになる。ラックに多少のキズは付いてしまうが、可能ならば受けを外して、あるいは別のスパイク受けを用いて設置したい。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
なぜ酒蔵の許諾なしに? 「VTuberコラボ日本酒」騒動、主催者が経緯説明 仲介者による調整で「準備進んでいると認識」
-
2
かっぱ寿司「配布前のコラボグッズ、フリマで買わないで」 プリキュアコラボ発表日に注意喚起
-
3
「食事量は1日1200kcal以下、でも肥満」な人を14日間追跡調査 痩せない理由は……米コロンビア大などの研究
-
4
本物そっくり“AI生成レシート“が経費精算の脅威に マネフォ「自力で見破るのは難しい」 企業はどう備える?
-
5
「菜の花がおかしい」――イラストレーター制作うたうマラソン大会ポスターに指摘相次ぐ 事務局がAI使用明かす【訂正あり】
-
6
「ペンギンを返して」→「3匹全部採用して」 批判殺到のSuica新キャラ、ファンアートが空気を変えた? SNSの声
-
7
藤井風のリサイタル、公式サイトがインターネット老人会すぎると話題 公民館のチラシみたいだけど東京ドーム開催
-
8
「iPhone Duo」純正ケース話題、「面白いけど高い」……1万4800円と2万4800円
-
9
「ランジェリーパープルじゃない」「買おうと思ってたのに」 iPhone 18 Pro/Pro Maxの色に落胆の声
-
10
松本デジタル相、24.6万件漏えい可能性について説明 「既知の脆弱性を対応前に悪用」
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR