オリンパス「E-420」とパンケーキレンズの薄さを楽しむ(2/7 ページ)
常用できる高速ライブビュー
単純なスペックを比較するならば本製品とE-410に大きな違いはない。撮像素子の有効画素は1000万画素と変わらず、ファインダーも数値上は視野率約95%/約0.92倍で変更なし。AFも3点測距(後述するハイスピードイメージャAF時は11点測距が可能)で、画像処理エンジンも「TruPic III」のままだ。
しかし、内部はいろいろと変更されている。その中でも大きいのがLive MOSセンサーの変更。有効画素数自体はE-410と変わらないが新規開発されており、上位モデル「E-3」の画質を目指したという。TruPic IIIにもE-3の処理アルゴリズムを投入しており、いわゆる「オリンパスブルー」も実現できているらしい。
背面の液晶も2.5型 ハイパークリスタル液晶から2.7型 ハイパークリスタルII液晶に変更。せっかくなので3型までサイズアップして欲しかったという気もするが、大型化は素直によろこびたい。液晶の色温度調整機能も追加されている。
E-410から大きく進化したのがライブビュー機能だ。新たにライブビュー時のAFモードとして、コントラストAF「ハイスピードイメージャAF」を実装しており、液晶画面を確認しながらシャッターボタン半押しでAF、全押しで撮影というコンパクトデジカメばりの撮影が可能になった。
実際に使ってみると、位相差AFとは比較にならないが他のコントラストAFを採用したデジタル一眼レフのライブビュー時よりもAFスピードはかなり速い。AFのたびにミラーのアップダウンが伴わないので気軽かつ静かに利用できる。
原稿執筆時点でこのAFモードに対応しているレンズは紹介した2本のほか、「ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0-5.6」「LEICA D-VARIO ELMAR 14-50mm/F3.8-5.6 ASPH./MEGA O.I.S.」「LEICA D ELMAR 14-150mm/F3.5-5.6 ASPH./MEGA O.I.S.」「LEICA D SUMMILUX 25mm/F1.4 ASPH.」の合計6本。いずれもE-420ならびにLUMIX L10で高速なコントラストAFが可能だ(一部はファームウェアのバージョンアップが必要)。
ライブビュー中のAF方式はこのハイスピードイメージャAFのほかにも、ハイブリッドAF/全押しAFの3種類から選択できる。対応レンズであればハイスピードイメージャAFを選択しておけばいい。この状態で非対応のレンズを装着すると、設定はハイスピードイメージャAFのままだが、ハイブリッドAFで動作する。
ハイブリッドAFは、コントラストAFでおおよその測距を行い、全押し時に位相差AFを動作させて撮影する。シャッターボタン半押しでAFが動作してピントが合ったことを示す緑色のマークも表示されるが、最終的なピント合わせは位相差AFで行われる。全押しAFはシャッターボタン全押しでミラーがダウンして位相差AFを行って撮影、再びアップしてライブビューが復帰するという従来通りの動作をする。
ハイブリッドAFと全押しAFの難点は、シャッターボタンだけではフォーカスロックができないこと。コントラストAFでピントを合わせ、シャッターボタンを半押ししたままカメラを動かして構図を整えてシャッターボタン全押しすると、その場で再びピント合わせが行われてしまう。
こうした場合は、背面にあるAEL/AFLボタンを押すと、ミラーが上下する位相差AFが行われるので、それを使うといい。ただしボタンを離してシャッターボタンを押すと再びAFが動作してしまうので、AEL/AFLボタンを押したままシャッターボタンを全押しすればフォーカスロックができるようになる。ハイスピードイメージャAFの場合は、AEL/AFLボタンを押すとコントラストAFで測距が行われ、ボタンを離してもピント位置が固定される。説明書にもあるので仕様通りの動作なのだろうが、ちょっとこの辺は操作感が統一されていないように感じる。
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