PS3をAV機器として評価する(前編)
進化するAVプレーヤー、PS3(2/2 ページ)
対応フォーマットの種類
冒頭で触れたように、PS3ではもちろん現存するすべてのBDメディアが再生可能となっているうえ、ネットワークを活用して追加映像や追加字幕のダウンロードをおこなうBD-Live(BD-ROM Profile 2.0機能の一部)にも対応。映像に関してはフルHDはもちろん、1080P 24Hzなどのハリウッド映画などで使われる方式にもネイティブとなっている。
さらに素晴らしいのが音声に対する対応力。レガシー規格であるドルビーデジタルやDTSへの対応はもちろん、HDMI接続に関しては、リニアPCM7.1chやドルビーTrueHD 7.1ch、DTS-HD MA(Master Audio) 7.1chまで対応。すべてのHDオーディオが再生可能となっている。
DTS-HD MAに対応したのはファームウェアバージョン2.30から。それまではリニアPCMとドルビーTrueHD 7.1chしか再生できず、DTS-HD MAはコア再生(DVDよりはビットレートが高い分、高音質だが)になってしまい、HDオーディオの恩恵を存分に享受することができないでいた。それがこの春にリリースされたファームウェアバージョン2.30からはDTS-HD MAに対応。ビットストリーム出力ではなく、リニアPCM変換の5.1ch出力にはなるが、BDソフトの素晴らしさを存分に楽しめるようになった。
これはPS3の、“AVプレーヤー”として他に類のないメリットを示す好例だ。
一般的なAV機器は、購入した以降に登場した新規格やフォーマットには基本的に対応できない。そのため買ったときはよいが数年すると「こちらのフォーマットはOKだけどこれはだめ」という事態が発生する。現在のように進化が早い時代だと、AV機器はあっという間に「旧モデル」となってしまう可能性がある。
その点、PS3はファームウェアをアップデートすることで新規格に対応。常に最新機器であり続けてくれるため、次のフォーマットが出たからといってけっして色あせてしまうことはない。これは一般的なAV機器ではありえない、PS3ならではの利点。AVプレーヤーとしての実力は、侮りがたいどころか、かなりの実力派なのだ。
(中編に続く)
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