ひろゆき胸像、トルシエ登場、桜庭PV――赤字でも豪華なニコニコ大会議
「前回の大会議は5000万円使った。そしてまた今晩、使ってしまった……」(ドワンゴの小林宏社長)
月間1億円の赤字が出ているという「ニコニコ動画」だが、12月4日に開いた新バージョン「ββ」の発表会「ニコニコ大会議2008冬」は数千人のユーザーを無料で招いてJCBホール(東京都文京区)で行い、ライブ配信「ニコニコ生放送」で2万人が楽しんだ(ニコ動(ββ)は「ネットの進化の逆を行く」 黒字化には「あと月間1億円」)。
豪華なゲストを招き、派手な演出をするなど予算は「前回より40%増えている」(ドワンゴ顧問の夏野剛氏)という。08年9月期に23億円もの最終損失を計上したドワンゴ。高コストな「大会議」は「経営会議で大問題になっている」(夏野氏)というが、そんな状況を感じさせない盛り上がりだった。
「予算とは別に何百万もかけてオープニングビデオを作ってしまった」(夏野氏)――ビデオは、夏野氏が指揮者としてオーケストラを指揮している様子と、ニワンゴ取締役の西村博之(ひろゆき)氏と夏野氏がリング上で戦っている様子を組み合わせたもの。格闘家の桜庭和志選手も随所に登場していた。
ゲストには、ニコニコ動画で人気のラップミュージシャン「らっぷびと」さんなどが登場したほか、プロサッカーチームFC琉球の総監督・フィリップ・トルシエ氏も現れた。
トルシエ氏は、FC琉球のホーム最終戦を「ひろゆき記念」試合として行い「ニコ動」でライブ配信した縁で登場(トルシエもびっくり? 「ひろゆき記念」FC琉球ホーム最終戦)。「FC琉球の試合を配信してくれたおかげで世界中にいる家族や友人が試合を見られた。ニコニコ動画万歳!」と会場を盛り上げた。
ひろゆき記念試合の際に作った「ひろゆき胸像」も会場に展示。等身大よりやや大きいサイズの胸像で、台座には「西村博之 1976-2008」と書かれ、トルシエ氏が片仮名とフランス語で書いたサインも入っている。
ひろゆき氏は、胸像制作が不意打ちだったことを明かす。「普通こういうの作るときって事前に許諾取りますよね? 会議中に『写真撮っていいですか』と聞かれたので『いいよ』と言っただけなのに、後から『胸像できましたー』と言ってきた。こいつバカだなと思った」
制作にはかなりのお金がかかった様子で、小林社長は「見積もりが届いてびっくりした」という。「車が買える値段」(ひろゆき氏)だそうだ。そんな高価な胸像の台座の上には3色の油性マーカーが置かれ、大会議に集まったユーザーに派手に落書きされていた。「トルシエさんのサインも落書きになっちゃいましたね……」(ひろゆき氏)
集まったユーザーは声援や拍手でイベントを盛り上げ、ひろゆき氏や夏野氏が会場からの突っ込みに答えるなど会場は沸いた。前回の大会議で、ライブ映像を見ていたユーザーから大量の「ハゲ」「おっさん」というコメントを受け、「面白かった」と告白した男性も参加。会場からの「ハゲ」コールに応えていた。
会場には「ニコニコチャンネル」に参加している企業などから贈られた花も展示。麻生太郎首相や小沢一郎・民主党代表、ウルトラマンタロウ、マリナーズのイチロー選手などから花が届いていた。
物販コーナーでは前回、ひろゆき氏のブロマイドなどを販売していたが、今回は、スタッフをアーティスト風に撮影した写真を収録したパンフレットや、「ニコニコてれびちゃん」のぬいぐるみ、Tシャツなどを販売。1000円と比較的手ごろな値段のパンフレットがよく売れていた。
次回の大会議の予定は決まっていないという。「やることが決まっていないから。予算が下りないからではありません」(夏野氏)
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